サックス記事 JVC WOOD inner  ×  田中靖人 最高の音で楽しむクラシック&吹奏楽
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THE SAX vol.83 Gear Report

JVC WOOD inner × 田中靖人 最高の音で楽しむクラシック&吹奏楽

GEAR

名盤の数々を、いつでもどこでも最高の音で楽しみたい。そんな希望に答えてくれるアイテムがJVC 「Wood innerシリーズ」。今回、クラシック、吹奏楽の分野で活躍する田中靖人氏に、プレミアムモデル「HA-FW01」を試してもらった。

名盤の数々を、いつでもどこでも最高の音で楽しみたい。そんな希望に応えてくれるアイテムとして編集部がピックアップしたのが、JVC「WOOD innerシリーズ」だ。今回、東京佼成ウインドオーケストラ、トルヴェールクヮルテットなどで広く活躍する田中靖人氏に、プレミアムモデル「HA-FW01」を試してもらった。(THE SAX83号より)


まるで楽器のような、美しく臨場感溢れる響き WOODシリーズ
Q. 普段はどのようなスタイルで音楽を聴いていますか?
田中 自宅ではコンポとヘッドホンで音楽を聴いています。たまたまですが、家のコンポがJVCのWOOD CONE(※)だったんです。今回同じ技術を使ったイヤホンということで、わくわくしながら聴いてみました。
(※WOOD CONEシリーズ JVCが長年の研究を経て開発した、世界で初めて“木”の振動板を採用したオーディオシステム)
ボリュームを上げて、音に包まれる感覚を楽しみたくなる
Q. WOOD innerシリーズのプレミアムモデル「HA-FW01」の印象はいかがでしたか?
田中 久しく新しいイヤホンを試していなかったのですが、これまで所有していたイヤホンとは比べものにならないほどクオリティが高くて、驚きました。まず感じたのは、音の立体感です。最初に聴いたのがオーケストラだったのですが、まるで指揮台に立っているような感覚でした。左側からバイオリンが、右からチェロやコントラバスが、さらに奥からフルートやクラリネットが聴こえる。距離感がしっかりと存在しています。 また、これまではボリュームを上げると耳が痛いと感じていたのですが、HA-FW01は思わずボリュームを上げて聴きたくなりました。音量を上げても圧迫感がなく、より響きに広がりが出るんです。 反対に、ボリュームを絞っても音が痩せることがありません。特に低音。サクソフォンカルテットを聴いたときに、バリトンサックスの豊かな低音の響きは、どんな音量でも健在でした。
その中で、ppの再現度の高さを感じましたね。クラシックの世界では、ppでとても繊細な音を出しながら音色に変化をつけることを求められますが、その表現がしっかりと伝わってきます。小さい音でも痩せることなくその場の空気感を出せることが、このイヤホンがクラシックなどのアコースティックな音楽に適していると言えるポイントでしょう。
音質は、とてもクリアです。クリアと言っても、鋭いとかキンキンするのではなく、あたたかく柔らかい響きが鮮明に伝わってくるイメージです。
本番前だから耳を休めなきゃ……
そんな配慮はもう必要ないですね
Q. かなり長い時間、後述のCDを聴いたとのことですが。
田中 僕はこれまで、移動中などは耳を休ませたくて、外でイヤホンで聴く機会はあまりありませんでした。イヤホン=長時間聴くと疲れる、というネガティブなイメージがあったんです。ところがHA-FW01は、音楽を聴くことが楽しくなる。これらのCDたちを、気付けばすべて通して聴き込んでいました。もちろん、耳が疲れるなんてことはありません。“旅のお供”にイヤホンを持っていきたいと思ったのは初めてですよ。
古い録音でもリアルを感じる。新しい感覚で聴けるから楽しい
田中氏がWOOD 01 inner(HA-FW01)で試聴したCDについて、それぞれ感想を聞いた。
ドビュッシー:『ピアノ作品集』
 ヴァルター・ギーゼキング
 

学生時代からずっと好きで聴いているCDです。古い録音ですが、彼の呼吸する音が聴こえてきたり、ピアノの鍵盤を移動している感覚まで伝わってきました。かなり聴き込んできたCDですが、これまで感じることがなかった部分です。

ドヴォルザーク:『交響曲第8番&第9番「新世界より」』
ジョージ・セル
 

このCDで最も衝撃を受けました。先ほども言いましたが、指揮台にいる感覚を楽しめます。特に第8番の第3楽章を目を閉じて聴くと、すごくリアルな臨場感を味わうことができますよ。

『吹奏楽燦選』 東京佼成ウインドオーケストラ  
こちらは新しい録音のCDですね。僕も収録の場にいたので録音状況をよく覚えていますが、さすがですね。パート間のバランスが手に取るようにわかります。いろいろな意味で、私たちの生の音が伝わると思います(笑)。

『Tipsy Tune』 トルヴェール・クヮルテット  
ホールで録音したものですが、マイクが近いのでその分“超”リアルです。倍音の響きがカットされずに聴こえてきます。サクソフォンは倍音を多く含む楽器です。その特徴を、ソプラノからバリトンまで、豊かな音のまま伝えてくれます。

『モリコーネ・パラダイス』 田中靖人  
すべてスタジオで録ったものです。これまでのイヤホン、ヘッドホンでは聞こえてこなかった音を感じましたね。音色のちょっとした変化や、細かく繊細なニュアンスまで拾ってくれるので、CDで音が圧縮されていたとしても生の空気が伝わると思います。


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田中靖人氏のインタビュー掲載誌
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