シルバースタイン社製の新素材リード「アンビポリリード」
株式会社山野楽器が国内総代理店を務めるSilverstein Works。2014年に最先端技術を投入した斬新なデザインのリガチャーが発売されて以来、革新的な製品で世界中の木管楽器奏者から注目を集めた。現在ではリガチャーをはじめ、リードやマウスピースなど、様々な木管楽器アクセサリーを展開している。
中でも人気急上昇中なのが新製品のアンビポリリード。2020年9月にはベルリンフィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者のヴェンツェル・フックス氏と、アンビポリリードの独占エンドース契約を締結したことが発表された。
アンビポリリードはシルバースタイン社が開発した世界初の吸水性樹脂アンビポリマーを素材とした次世代リード。 “AMBI(アンビ)”にはラテン語で「両方の」という意味があり、“天然ケーン(葦)”の持つ温かみのある音色と、“樹脂リード”の安定性・均一性・長寿命のハイブリッドを実現している。ケーンと同様に水分を吸収し、リードトリマーやヤスリで削って調整することも可能な、まったく新しいリードだ。2019年の発売以来、演奏者の間で大きな話題となってきた。
独自の精密成形によって作られた“アンビポリリード”は高い精度を誇る
初回使用時のみ天然ケーンと同様に水分を含ませてから使用することで、従来の樹脂リードでは再現の難しかった天然ケーン特有の倍音豊かな響きが生まれる。また、1枚で約6か月以上使用可能な耐久性も魅力で、木管楽器奏者にとって悩みの種でもあるリードへの出費負担軽減にもつながり、プロ奏者からアマチュア演奏家まで広く支持を伸ばしている。
天然ケーンと同様に水分を含ませてから使用すること
リードトリマーやヤスリで削って調整することも可能
2020年には従来のB♭クラリネット用モデルの設計に改良を加えた新カットのモデル「PRIMO(プリモ)」と「VIVACE(ビバーチェ)」が追加された。「PRIMO」は、芯が太く、温かみのある音色が特徴。ティップは標準的で、ハート、ヴァンプ部分が初期モデルよりも厚めに設計されている。一方、「VIVACE」は、丸みのある、まろやかなサウンドが特徴。ハート、ヴァンプ部分は標準的な厚みで、ティップ部分が初期モデルに比べて広めに取られているため、リードが振動しやすく素早いレスポンスでバツグンの柔軟性を誇る。ラインナップはいずれも、2.5/2.5+/3/3+/3.5/3.5+/4/4+/4.5。
B♭クラリネット用モデルの設計に改良を加えた新カットのモデル“PRIMO”
B♭クラリネット用モデルの設計に改良を加えた新カットのモデル“VIVACE”
アンビポリリードは、現代最高のクラリネット奏者の一人、ヴェンツェル・フックス氏も認めている。ここで同氏のコメントを紹介しよう。
「アンビポリリードのサウンドには純粋な美しさがある。これまでのあらゆる樹脂リードよりも温かいその音色は、まさに良質のケーン(葦)のようだ。状態も常に安定しているのでリードに気を遣うことなく演奏に集中できるよ」。
このコスト・パフォーマンスが高く、ケーンにより近い樹脂製リードの「アンビポリリード」を、ぜひ手にとって試してほしい。
ATLA AMBIPOLY™ REEDS
・BbClarinet/EbClarinet用 ¥4,500(税抜)
・BassClarinet用 ¥5,500(税抜)
◆素材 :吸水性樹脂アンビポリマー 製
◆取り扱い店舗:山野楽器 銀座本店 をはじめとした 国内楽器専門店
◆ホームページ:https://www.yamano-music.co.jp/instrument/clarinet/pickup/103506141857804/