第37回 ジャズスタンダードに取り組んでみよう
Hey Guys!!ジャズクラリネット奏者の熊倉未佐子です。ジャズに挑戦されている皆様に、よりジャズに親しんでいただけるよう、楽しくわかりやすい情報発信をして参ります。お付き合いのほどよろしくどうぞ。
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さて、第37回の内容は、“ジャズスタンダードに取り組んでみよう”です!
今回からは、ジャズスタンダードを題材にしたコード進行の楽曲を丁寧に練習していく内容です。
今回は『Autumn Leaves(枯葉)』を題材にした楽曲に取り組みます。
楽譜のアーティキュレーションに注意し、しっかりマスターしましょう。
それでは、最後までお楽しみください。Let's swing♪
押さえておきたいポイント
・アーティキュレーションを守りジャズのニュアンスをしっかり掴もう
・Ⅱ―Ⅴ―Ⅰ(ツーファイブワン)フレーズをマスターしよう
・コードトーンを使ってアドリブをしてみよう
・スケールを使ってアドリブをしてみよう
アーティキュレーションを守りジャズのニュアンスをしっかり掴もう
ジャズに限らず、ポピュラー音楽全般において、その音楽に合ったアーティキュレーションで演奏することはとても重要なことです。
クラシックとジャズでは、アーティキュレーションの表現が異なることが多いということをなんとなくは認識していても、確信を持ってプレイできていないということはよくあると思います。
今回の楽譜の「コーラス1」と「コーラス2」では、普通のジャズの楽譜には記載されないくらい細部までアーティキュレーションを指定しました。
楽譜が読めて、クラリネットが吹ける人なら確実にジャズのニュアンスを表現できる仕様となっています。
伴奏音源または、メトロノームに合わせて丁寧に練習してみましょう。
※熊倉さんの模範演奏及び、伴奏音源は3ページ目をご覧ください。
[さらにうまく聴かせるコツ]
ジャズのタイム感(テンポに対する音のタイミング、リズムの取り方)を意識しましょう。これが重要で実に難しいのです。
オンタイム(正確なリズムの取り方)より少し遅らせぎみに、ゆったり聞こえるポイントで演奏することをレイドバックといいます。レイドバックの本来の意味は、「リラックスした」とか、「ゆったり急がずに」という意味だそうです。イメージしやすいですね。ただし、遅らせすぎや、テンポキープが疎かになってはいけません。絶妙なバランスを維持できるように自分の音をよく聴いて、かっこよく吹けるまで研究してみましょう。
熊倉未佐子
Misako Kumakura
ジャズを子守唄に、6歳でピアノ、9歳でクラリネットに出会う。クラシックを小山裕子に師事。
洗足音大ジャズ科2013年卒業。谷口英治、中村誠一に師事し、Evan Christopher、Anat Cohenのレッスンも経験。
第35回浅草ジャズコンテストバンド部門銀賞、ソリスト賞受賞。
北村英治米寿記念コンサートで北村英治と念願の共演を果たし、以後も共演を重ねる。
日本のジャズ史上初の女性クラリネット奏者として活動する傍ら、企業が運営するYouTubeチャンネルのパーソナリティーを務め、同社のテレビCMにも出演する等多彩な活動を展開。