クラリネット記事 vol.4「音程が合わない……」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.4「音程が合わない……」

皆さん、こんにちは! シエナクラッツの飯島泉です。
毎日楽しくクラリネットを吹いていますか?
大好評の「クラリネット☕Cafe」! 「さて、どんな質問が来てるかな?」ワクワク!
「これ、私が答えたい〜!」「そうそう、こんなことあったよね〜」 と、またまた賑やかな集いが始まってしまいました。
「はいはい、皆さん! 昔話は後にして。質問がたくさん来てますよ、読者の皆さんへ答えてくださいね〜」

音程が合いません……

チューニングのオクターブ上のhighB♭以上がとても低くなってしまいます。B♭管もA管も同じようにマイナス10セント程度低くなります。フルート、ピッコロとのユニゾンならまだマシですが、クラリネット同士でオクターブのユニゾンなどを吹くととても気持ちが悪いです。どうにかピッチを合わせる方法を教えてください。

(静岡県・田中さん)

音程すっきりさせましょう

近藤ですヽ(^^)

音程が合っている演奏は、ハーモニーが透明で、音の輪郭もはっきりし、音楽の質が数段アップします。音程はやはりきっちり合わせたいですね。

○チューニングの際、管を抜くバランスを見直しましょう。

バレル部分だけをたくさん抜いてしまうと、実音のhighB♭は当然低くなります。上管の左手だけで押さえる実音DからFあたりも低くなります。上下管のジョイントやベルも少しずつ抜いて、高中低のB♭すべての音程が合う抜き具合を見つけましょう

○チューニングのときのアンブシュアできちんと演奏し続けていますか?

highB♭以上がすべて低いなら、高音域を奏する時に口が緩んでいるのでは? と思います。
音や音域により、口を締めたり緩めたりするのは良くありません。案外、無意識に締める力が変わってしまっているのではないでしょうか?
または、高音域だけでなく基本的にくわえ方が緩いのかもしれません。この場合は、全音域にわたって下がり気味ではあるものの中低音では下がり度がわずかで目立たないので、チューニングは合っているのに高音域は下がってしまうという感覚になります。
自分の息圧に対してリードのセレクトが薄めの人は、口を締めると息が入りにくいので、アンブシュアが緩めの傾向になりやすいかと思います。[正しいリードのセレクトと正しいアンブシュア]を心がけましょう

○[音程感]が自分の中にありますか?

クラリネットはリングやキィがたくさんついているので、運指表通りに指を押さえたらその音が出ると思いがちですが、それは違います。Cらしい音、Fっぽい音、Dに聞こえる範囲の音が出るだけで、最終的には奏者次第で音が決まるのです。楽器はただの道具です。運指だけに頼りすぎずに……。

○少し上級ですが、響きの問題も関係します。

音に響きが少ないと、音程が合ってないときにズレが顕著に現われます。音程が合って聞こえるゾーンが狭くなり、ほんの少しずつ寄り添えばいいくらいのズレすら合わせるのが厳しくなっています。響きのある音が出ているかも見直してみましょう。このことに関連しますが、[良い音というのは音程も良い]ものなのです。不思議に思うかもしれませんがそうなのです。

♪音程すっきりで、上質な音楽作りを〜!

 

<Q.学生自体の夏の想い出を教えてください>

(左から)●飯島泉:家族縁側で夕涼み、スイカの種をペって吐いたら、ある日小さなスイカが育ちビックリ!  ●近藤薫:京都で過ごした七回の夏。想い出かぁ……ナイショです!

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