クラリネット記事 vol.7「丸く芯のある音」「広いホールは不安……」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.7「丸く芯のある音」「広いホールは不安……」

皆さん!「クラリネット☕Cafe」へようこそ!シエナ・クラッツの山手寿子です!
私たちは少しでも皆さんお力になれたら、そしてそれがクラリネット界、音楽界の発展へと繋がっていってくれたら!と大きな夢を持って臨んでおります!!
それでは、クラリネット☕Cafe Open!

丸く芯のある音を出すには?

クラリネットを始めて18年。社会人になってもずーっと一般バンドで吹き続けています。いつも良い音色で楽器が吹けるよう追求しているのですが、ポンポンと丸く芯のある音を出すにはどうしたら良いでしょうか。イメージなども大切ですか?
(秋田県・ガチャピンさん)

自分に正直に吹く!

近藤ですっヽ(^^)
ポンポンと芯のある音、出しましょう!
ポワポワと響きばかりだと音程感がなく、不安定でアンサンブルしにくいですし、芯ばかりでは音色に魅力がなく広がりのある豊かな音楽が表現できないですよね。
ポンポンと言うのは、丸い音というイメージの他に、楽に出せているかどうかがポイントになります。
「ラク」と言うのは、もちろん手を抜いているということではなく、自然に音を出せているかです。一旦息を入れてしまえば、音はたいてい鳴り続けてくれるでしょうから、もっと限定して言うと、いかに良い発音ができているかがとても重要なのです。
聴いている人は、発音の瞬間でその奏者の音のイメージを決めます。つまり音の良し悪しの大部分は発音で決まると私は思っています。
自分に合ったセッティングの研究は、良い発音のために大変重要です。私もこれまでいろいろなセッティングを試してきましたが、今の状態がとても気に入っています。ただ、この「良いセッティング」というのは人それぞれなので、とにかくいろんな組み合わせを試してください。
そして芯のある音についてですが、自分に合ったセッティングに入れていく息の質や状態を「心の目」で見てみましょう。
pを奏するにも息のスピードは必要ですし、fのときにバァ~と力まかせに意志のない息を入れては、ただのうるさい音にしかなりません。セッティングとアンブシュアと息のバランスがうまくいっているかが、正しく楽に発音できているかに繋がり、ポ~ンと響く芯のある音を生み出してくれます。
そもそも、無理なことや辛いことは長続きしません。要するに自分に対して、自然に正直に健康的に吹けていれば良い音になるはずですよ。

ひろ〜いホールは不安……

普門館のように広い舞台や、アンコン本番のとき、思ったよりも隣の人と離れて座ってしまい、自分が一人で吹いているように感じられ不安になることがあります。克服方法はありますか。
(東京都・渡辺さん)

自分の意志で音を聞く努力を

黒岩真美です!
日々の練習は自分の音が聞こえにくい環境でしていませんか? だからたまにホールで吹くといつもは聞こえない音が聞こえてきて不安になったり、自分の音しか聞こえなくて不安になるのです。
でも不安になるのは場所だけが原因ではなく、合奏中他の人の音や自分の音が《聞こえている》のと《聴いている》という違いにあります。大体の人は聞こえてはいるけど、《聴こうとしていない》と感じます。
《聴ける》ようになるためには余裕を持ちながら演奏できるようにすること(*余裕はたくさん練習することでしか生まれません)や、いつも自分の音を聴きながら(*静かな場所で練習し自分の意志で聴こうとする)練習する。こういう練習(訓練)をしていけばどんな場所で演奏しても怖くなくなると思います。 頑張ってください!!


〜Q.シエナ結成当時(1990年)みなさんは何をしていましたか?〜

(左から)●飯島 泉 翌年シエナ入隊のため、スパルタ準備中! ●中村めぐみ 当時の私はシエナに入団した時期です。今と変わりありません(気持だけは)。 ●黒岩真美 当時はクラリネットを吹き始めて2年目のピチピチの中学生でした。 ●山手寿子 まだまだ学生! シエナの結成コンサートを聴き、絶対に入団したい!と思いました! ●近藤 薫 可愛くて真面目で頑張り屋の大学一年生! もちろんモッテモテでした~!(勘違い??)  ●佐々木理恵 部活(もちろん吹奏楽部)に明け暮れる高校生でした!

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