クラリネット記事 vol.16「バスクラのエンドピン」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.16「バスクラのエンドピン」

バスクラのエンドピン

一般吹奏楽団でバスクラを吹いています。最近様々なバスクラグッズが出ていて、エンドピンも色々な種類が出ています。素材や長さ、形状などたくさんの種類がありますが、大体先がとがっています。ホールによっては舞台を傷つけるので、先のとがったエンドピンは使用できないとの話を聞いたことがあります。様々な舞台で演奏するプロの方は、何か対策をしていますか?
(大阪府・京谷さんの大ファンさん)

こんにちは、京谷麻里子です。

私はシエナに入った当時、尖ったエンドピンを簡単に入手できなかったので、ヤマハのアトリエの技術の方にお願いして製作していただきました。最近は入手も簡単になりましたが、ホールではやはり響きが違いますよね。
材質などたしかにいろいろあるようで、私も試したことがあります。チタンが良いという人もいます。もっと響きを豊かにしたいと考えているなら、読者の皆さんも試してみる価値はあると思います。

さて、ご質問にお答えしますと、私はこれまで演奏会場での使用を咎められたことはありません。
オーケストラが演奏するような舞台には既にチェロ、コントラバスによると思われる小さな穴があります。その穴があることを一応チェックはして、それがあれば大丈夫と考えることにしています。しかしこれまで、以下のような場所で、困ったことがあります。
それは……
①畳(合宿所での演奏)、②つるつる滑る固いタイルの上、③完成したばかりの床の美しい会議場
こうやって書いてみると、お客様がチケットを買うような有料の演奏会では大体は問題なし。それ以外の式典などの時は問題があるときもあります。その時は、下記の写真にあるような球状の硬質ゴム(クランポンのプレスティージュ付属)を取り付けました。
場合により取り外しができて便利です。私は常にこのパーツをケースに入れています。
余談ですが、エンドピンを立てるポイントによって音が違うことも最近発見しました。床は板が何枚も接いでありますよね? 床を叩くと場所によって微妙に音が違うように、バスクラの響きも変わるんです。ぜひ、試してみてください。

エンドピンがとがっていて問題があるなら球状の硬質ゴムをつける
硬質ゴムをとりつけると、床を傷つけることなく練習できる

 

〜Q.卒業の思い出は?〜

●京谷麻里子 小学校、団地の中のマンモス校での卒業証書授与の数時間、ずっとブラームスの『交響曲第1番』の第四楽章が。この曲を聞くたびこのシーンが浮かんで来ます。つらかった~。
●原山佐保子 卒業式で表彰されて袴姿でプーランクの『ソナタ』を演奏。帯で苦しいし袖は重いし……辛かった!

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