クラリネット記事 vol.20「E♭クラの音程の合わせ方は?」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.20「E♭クラの音程の合わせ方は?」

E♭クラの音程の合わせ方は?

市の吹奏楽団でB♭クラとE♭クラを持ち替えで吹いています。B♭クラのときはそれほど感じないのですが、E♭クラは音が高いせいか、ピッチのことばかり注意されます。特にピッコロとのユニゾンが合いません。どんなことに注意すればピッチを合わせられますか?
(大阪府・たまちゃんさん)

黒岩真美ですっ(^へ^)v

吹奏楽の中でのE♭クラにはいろいろな役割があるので、必要に応じた音色を作っていきましょう!!

例えば……

1:フルートと混ざりやすい音色を意識する(フルートとユニゾンを演奏する時など)
2:全体のサウンドの輪郭を作る(ピッコロやフルートと共に)
3:B♭管の音色を出す(B♭管とユニゾンの場合)
4:ソロの場合は、曲調に合った音色を出す
などなど。

今回のご質問はピッコロやフルートと音程が合わないということですが、
①まず自分の音程の癖を知る
②相手の音程の癖を知る

この2点をチューナーを使ってやってみましょう!! それだけで合わせやすくなります。
シエナでは、E♭クラはピッコロの隣で演奏するので聴きやすいのですが、たまちゃんさんも隣で演奏していますか? もししていないのであれば隣同士での演奏を試してみてください。
E♭クラは音程が難しい楽器なので、しっかりアンテナを張ることが大事です。また高音域ではよく替え指を使います。

例えば、

・五線上のド♯⇒開放のソの半音下のファ♯の指で倍音
・五線上のレ ⇒開放のソの倍音
・五線上のレ♯⇒開放のソの半音上のソ♯の指で倍音
・五線上のミ ⇒ラ♯の倍音

以上の運指は音程の幅も広いですし、当たりやすいのでよく使います。試してみてください。
またB♭管でも同じですが、高音域を吹く時は、太く暖かい息を吐こうと努力しています。
高音域で口の中が狭くなりすぎて音が細くなり(倍音が減る)、結果、音程をコントロールできない人がたくさんいるので、そのことにも注意しなければなりません。

いろいろ書きましたが、音程に気を取られて合わなくなることもあるので、まず一番大事な「フレーズを考え、音楽すること」を心がけましょう!!
それと合奏中、何度か全体的にチューニングをし直すだけで合うかも(笑)。

頑張ってください(o^-')b


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