クラリネット記事 vol.25「緊張すると……」「指とタンギング」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.25「緊張すると……」「指とタンギング」

緊張するとキーッと音が……

クラリネットが大好きで、大学も吹奏楽部に入って勉強よりも楽しんでいます。練習のときは自分なりにうまく吹けると思いますが、本番で緊張すると「キーッ」などの音(雑音!)がしてしまい、メンバーに迷惑をかけています。私はあがり症ではないと思うのですが、練習のときと本番のときとで何が違うのか考えても分かりません。考えられる原因とその対処法を教えてください。
(広島県・みやびさん)

飯島泉です。みやびさん、こんにちは。

キーッという音、クラリネット独特のミストーンで目立ちますね。実はこれ、れっきとしたクラリネットの音なんです

クラリネットは、同じ指でも、さまざまな音程を出すことができる楽器であり、木管では唯一「倍音楽器」のしくみを持つのです。みやびさんが、キーッと出してしまった音は、実は倍音です。
倍音は、アンブシュアの圧力や息のポイントを変えることで出ます。みやびさんは、練習の時にはリラックスしていたのに、本番時に何らかの力が入ってしまい、アンブシュアが締まってしまった事が原因と考えられます。
普段から、倍音を出すしくみを理解し、本番時にはアンブシュアを噛みすぎないよう、リードが自由になっているか意識することが大切です。みやびさん、あとは恐がらずに本番を伸び伸び楽しんでくださいね!

指とタンギングが合わない

タンギングと指が合わなくて悩んでいます。ゆっくり吹くと出来ているような気がしますが、少し速いフレーズになると、バラバラになってしまい、吹き続けることができません。タンギングだけだと♩=100のテンポで16分音符を刻むことができます。もっとタンギングを速くしないといけないのでしょうか?
(岐阜県・ママクラさん)

黒岩真美ですっ('◇')ゞ

タンギング難しいですよね〜。
ゆっくりではできて、速くなるとできなくなるということの原因として考えられるのは、

①テンポを速くすると舌を動かすことしか考えられなくなり、速いスピードで流れる息が入っていない。
②口の中に力が入り、口の中が狭くなっている。
③舌の動きが大きすぎる

などです。当てはまることはありそうですか?

克服練習法としてはロングトーンからタンギングにつなげる練習をオススメします。
例えばB♭の音を2拍のばした後に四分音符や八分音符、十六分音符でタンギングをする。
こういう練習をすることでタンギングをするには、【息の流れ】が大切だということに気が付けると思います。
テンポによっては息の量を入れすぎてできなくなっていることも考えられます。

♩=100で十六分音符を刻めるならいいと思いますが、目標としては、♩=120で十六分音符を刻めるともっと楽に曲を演奏出来るようになると思います。

息の「量とスピード」のバランスをコントロールすることで、ある程度速いタンギングをできるようになると思うので、これからもまた頑張ってください!!


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