vol.33「リードを長く使うには?」
リードを長く使うには?
クラリネットを吹くようになって6年経ちましたが、未だにリードを長く使うことができません。以前は3½を使っていましたが、3週間もすると2½のように柔らかくなります。でも4を使うと柔らかくなるまでがきついです。リードをしっかり生かす、長生きさせるにはどうすればいいでしょうか?
(福岡県・M.Gさん)
M.Gさんこんにちは! 山手寿子です!
その悩み、私も苦労した覚えがあります。リードは使う頻度(使い方)によって持ち方は様々なので、一概に断言できませんが、M.Gさんは使えるリードを数枚用意しローテーションして使っていますか? ここではリードの扱いを通してどのように保っていき、いかに長持ちさせる状態を作っていくかをお話しましょう。
恐らくご経験され感じられてきたように、新しいリードは乾燥がやや進行し、繊維が硬いために水分の吸収が著しく、しなやかな振動が得られませんし、むやみに吹き込みすぎると傷みが早く長持ちしません。
新品からリードを選ぶ時、最低でも1箱全部を開け、口に含むことで水分を与え、はじめは1分程度の吹き込み、その間に大体の選別をします(似た傾向のもの同士グループ分け)。1週間を目安に、10分くらいにして少しずつ時間を延ばしていきます(水分を吸いすぎないうちにやめる)。この時、日を追うごとに使えそうか否か厳選されていくでしょう。そういった積み重ねで長持ちする基本を作っていきます。
そうすればおよそ1ヶ月くらい華やかな状態が得られるでしょう。しかしながら始めにお話したように、リードがくたびれる前にローテーションさせて使うことが大切であり、今までできたコントロールが利きづらくなったり、コシがなくなってきたりすると、入れ替え時となります。このようにリードの育て方、扱い方、その過程がリードの長持ちの秘訣なのです。
そしてまた、これらが寿命を迎える前に次のリードたちを育てていかなくてはならないのですね。
私たちリード奏者はずっとこの繰り返し。でも経験を積むことによって、もっと奥深いものが見えてきますよ! 工夫してみてくださいね!
山手▶入学式、大迫力の演奏が正面から飛び込む。なんと小学校から尊敬する方がクラを吹いている! これだ! これしかない!!
佐々木▶女子に大人気だった先輩が卒業式の日に学ランの第2ボタンどころかシャツのボタンまでもぎ取られながら走って逃げていた……。
黒岩▶馬鹿でもできる楽器があるよと言われクラリネットに決定。今思うとこの瞬間に私の人生が決まりました。
中村▶中2の春、新年度に転校し環境の違いにいろんな意味でショックを受けた。多感だったのかな〜。クラはのんびり吹いていました。
原山▶片思いの彼がいた隣の中学との交流練習会、意気込みすぎてソロで思いっきりキャー!しました。
近藤▶好きだった野球部の先輩が卒業。……手紙を渡すために友だちと共に奮闘!が、恋は実らず(>_<)
飯島▶吹奏楽部がなく「リコーダー部」にいたアタシ。桜の見える音楽室で、バロックばかり吹いていたな。
京谷▶春、中学生になって憧れのセーラー服を着られたことがとても嬉しかった。当時のスカートは長めが流行りでした。
木内▶当時から野球が大好きだった私は、音楽室の窓から野球部の練習をこっそり見ながら、ぼーっとロングトーンしていました。