クラリネット記事 vol.34「太い音で響かせるにはどうすれば?」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.34「太い音で響かせるにはどうすれば?」

太い音で響かせるには?

初めて質問させていただきます(>_<) 私は学校で3rdパートを吹いています。1stや2ndを支える3rdは太い音で、しかも響かせなければなりません。ですが息をたくさん入れると響かないし、響かせると音が小さくなってしまいます……。一体どうすればいいのでしょうか!! 
(岡山県・ゆきたむ☀さん)

ゆきたむ☀さん、こんにちは。佐々木理恵です。

3rdは確かに1stと2ndを支える役割がありますし、木管低音と同じ動きもあるのでしっかりとした音で演奏したいですよね。
太い音というと人によって太さの感じ方が違うと思いますし実際にゆきたむ☀さんの音を聴いてみないとわからないので、音質を良くする=音を太く響かす、という解釈でアドバイスさせていただきますね。

もしかしたら息をたくさん楽器に入れようとして力んで身体に力が入ってしまい、上手く楽器が鳴らせてないのかもしれません。ただやみくもに速いスピードでたくさん息を入れると、むしろ細くて響きの少ない音になってしまうかもしれませんね。
楽器は一番良く鳴るポイントというかツボのようなものがあります。息の入れ方をいろいろ試して、楽器が一番良く鳴る息の入れ方を探してみましょう。楽器が良く鳴っているとしっかりとした響きのある音色になりますし、音程も安定してきますよ。楽器の鳴るポイントを探す時に音程も目安にすると良いと思います。

響かせると音が小さくなってしまうというのは、息を優しく入れると一見柔らかく太い音に感じてしまい、小さいけれど響いていると感じているのかもしれませんね。もしかするとそば鳴り(近くでしか響いていない)の状態かもしれません。ホールなどの広い場所だと弱い印象の音になってしまう可能性があります。それでは3rdの音域だと周りの音に埋れてしまうかもしれませんね。
実際に聴いてみないとわかりませんが、そのような場合は楽器がしっかりと鳴っていなくて音程も上ずってしまっている可能性もあります。どちらも解決するためには、やはりまずしっかりと楽器を鳴らすことが大切だと思います。

ゆきたむ☀さんが自分の理想の音に少しでも近づくことを願っています! 頑張ってください!


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