クラリネット記事 vol.39「和音の合わせ方」
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シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.39「和音の合わせ方」

和音の合わせ方

Q 和音の第三音は長調だと低く、短調だと高くとってと指揮者に言われます。第三音がピタッと合うのはどんな時ですか? いまいちわかりません……。
(千葉県・N.T.さん)

N.T.さん、こんにちは! 中村めぐみです。

これはもう、合っている状態を体感するしかない!
まず、音律にはいくつか種類があります。専門的なお話は省きますが、私たち(管楽器、弦楽器、歌など、音程の微調整が可能な楽器)がアンサンブルで生み出す和音は、純正律の和音です。ピアノは平均律で調律されていて、どんな調でもそれらしく聞こえます。
純正律が平均律と違うところは、簡単に言うと、たとえばある一つの音が根音なのか、第5音なのか、第3音なのかで、それぞれ微妙に音程などのとり方が変わる点です。純正律の三和音は、上手につくるとうねりがなくなります。

うねりとは何か?

では実感するために実験しましょう! お友だち2人に協力をお願いします。
静かな部屋で、まずお友だちAさんとN.T.さんの2人で下の「ド」の音を吹いてみましょう。その時に、息のスピードを合わせてユニゾンで、わざと空いている指を被せて下げたりして、音程を外して伸ばしてみます。耳の管の中で速いスピードで、「わいわいわいわい」というか、「えいえいえいえい」というか、「ほろほろ」と揺れるうねりが感じられたら、少しずつ指などで音程を合わせていくと、「わいわい」のスピードがだんだん遅くなり、合うとまったくなくなります。
次にお友だちAさんが「ド」を吹いて、続いてN.T.さんが「ソ」の音を重ね、「わいわいわい」をなくしてみます。厳密には第3音は、この2つの音にうねりがあるとつくれないんです。お友だちAさんとお友だちBさんに2つのうねりのない音を伸ばしてもらっているところに、まずは普通に「ミ」をN.T.さんが吹き重ね、すぐに耳の中の「わいわい」を聴いてみてください。
これをなくすにはチューナーで合っている音より、すこーし下げざるを得えないはず。組み合わせによって、根音と第5音が両方高いピッチで合っている時は、そのままでいいなんて場合もあります。短三和音の場合もやってみましょう。
3人の音にうねりがなくなった状態を、合奏の時に予測して狙います。これはどの音を担当している人も必要な作業です。
先生はこれを総じて高め、低めと、おっしゃっているんです。低めにとればいいのではなく、うねりをなくすことが目的です。「この音が第3音の時はこのフィンガリングが効果的!」などの工夫をお知らせしたいですが、まずは、澄みきった三和音を体験することが出発点です。シエナでもクラッツが美しいハーモニー作りに日々奮闘しています。ぜひぜひ、やってみてくださいね。クラリネットセクションの澄みきったハーモニーは、バンド全体のサウンドを飛躍的にグレードアップさせる宝です。

 

■「あつ~い夏を乗り越えるための自分だけの秘訣」
中村▶秘訣……うううん、特にないなぁ……あついあついと吠え続ける。
原山▶うちは布団派、布団の暑さは湿気のせいと聞いてから、毎年夏になると布団を丸洗いのクリーニングしてます。
山手▶誰よりも沸点が早くやってくる私は、冷感スプレー愛好家!
佐々木▶寒いのが大の苦手なので、寒いよりマシ……と自分に言い聞かせる。
黒岩▶ダイエッターな私としては暑くて汗をかくと痩せる気がして、暑い中での練習やレッスンはいやじゃないです(笑)。 何事も前向きに考えてみましょう!!
近藤▶夕暮れ時、バルコニーで富士山と沈む夕日を眺めつつ、「ワタシお疲れ」っとカンパイ! 暑くても贅沢空間と冷たいビールで元気百倍です。
木内▶弱冷房車に乗る! お腹が弱いので冷対策。そして空いているのも嬉しい♪
京谷▶暑い夏に負けないくらい熱く、吹奏楽コンクールに浸る。
飯島▶一に睡眠、二に食事! 基本的に体が弱いので、野菜中心のメニューの食事。とにもかくにも体調管理です(´▽`)ノ。


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