vol.47「上手にアンサンブル」「太く芯のある音」
上手にアンサンブルするコツは?
今度、学校のイベントでクラリネットアンサンブル(8人)をすることになり、張り切って選曲中です! 学校にある楽譜や知り合いの楽譜を借りてどの曲にしようか考えています。でもうちの学校はコンクールの県大会に出るのがやっとの学校なので(でも楽しいです(*^_^*))、いまいち上手にアンサンブルができません。シエナ・クラッツの皆さんのように上手にアンサンブルするコツはありますか? (ちいさん 福岡県 10代女性)
ちいさん、こんにちは。飯島泉です。
張り切って選曲中? わかります! アンサンブルって楽しいですよね〜! 特に八重奏のように編成も大きくなると、楽しさは何倍にも膨らみます。大合奏とアンサンブルの大きな違いは、指揮者がいないこと。無言の中で合図を出したり、リードしたり、音楽を感じ取ったりするアンテナが必要です。
上手にアンサンブルをする一番のコツは「周りの音をよく聞き感じること」でしょう。自分のパートだけ必死に演奏するのではなく、お互いによく聴き合うことができれば、メロディを聞きながら伴奏やリズムをつけたり、また、同じ音で吹いている人と、動きや音程を合わせたりすることができるはずです。音楽のコミュニケーションから、皆で一つの音楽を作り上げてください。
太い芯のある音を出すには?
昔、偶然耳にした北村英治さんの音に陶酔して、定年後にクラリネットを始めました。ジャズももちろん好きですが、いろんなクラリネット奏者の演奏を聴いてクラシックも好きになり、ジャズからクラシックまで楽しんでいます。ただ自分の音が薄っぺらくて悩んでいます。みなさんのような、太く芯のある音を出せるようになりたいのですが、60代から始めるのは遅かったのでしょうか?(S.O.さん 群馬県 60代男性)
S.O.さん、こんにちは!佐々木理恵です。
北村英治さん素敵ですよね。私も大好きなクラリネット奏者の一人です。楽器を始めるのに年齢制限はありません! 何歳から始めても練習すれば上達しますよ。
私にも60歳になったのをきっかけにクラリネットを始めた生徒がいました。その方は発表会のたびに上達していました。現在は引越しされてレッスンをしていませんが、今でも楽しんでクラリネットを続けているそうです。
もしよろしかったらS.O.さんも一度レッスンに行かれてみてはいかがでしょうか。音は、仕掛け(マウスピースやリード、リガチャー)によって随分印象が変わります。先生に自分の理想の音を伝えて仕掛けや音の出し方などのアドバイスをしていただくのも良いかもしれませんね。
出したい音のイメージを持つことは音を良くするのにとても大切です。S.O.さんはすでに理想の音のイメージがあるのでそれはとても良いことです。
また幅広く音楽を楽しんでいらっしゃるようなので、音楽を表現することをより意識したり、自分の感情を込めて演奏してみたりすると音色が変わってくるかもしれません。
音にはその人の人柄や人生も滲み出ています。きっと学生たちには出せない素敵な音楽を奏でることができると思いますよ。これからも楽しんでクラリネットを続けてくださいね。