音程の合わせ方 Part.2 アルトクラ&バスクラ編
原山佐保子より伝授!
アルトクラを良い音程で吹くには?
全国の元気なアルトクラ吹きの皆さん、こんにちは! 原山佐保子です。
アルトクラやバスクラなどの大きいクラリネットは、ちょっと見た目にはいかつくて強そうに思えますが、実はB♭管に比べて、長いキィやジョイント部分が多くて繊細です。またリペアでも音程がある程度調整できることもあります。楽器の調整をしましょう。
また楽器が無理なく鳴らせるように、日ごろから基礎練習をサボらず頑張りましょう。
音を出したらチューナーで確かめて、その楽器の音程のクセを覚えましょう。チューナーに合わせてアンブシュアが変わらない方がよくわかります。良い音程に近い替え指を覚えて使えると便利です。
よいリードはよい音程を出してくれますので、リードを選ぶことも忘れずに。
B♭クラリネットからアルトを吹くようになった場合、最初は調の違いに戸惑うかもしれません。バンドの中ではE♭クラやアルトサックス、バリトンサックスなど同じE♭管の楽器の音をよく聴いて吹くと迷子になりにくいです。
……と書いてみると、なかなかやることがたくさんですが、よい音程のアルトクラ吹きを目指して一緒に毎日の練習頑張りましょう!
京谷麻里子より伝授!
バスクラの音程が聴き取れるようにするにはどうすればいい?
バスクラの音程が聴き取れないケース、二つパターンが考えられましたのでそれに沿って考えてみました。
1)「バスクラ担当になったばかり」
まだ耳が慣れないうちは低音の音程が捉えにくいかもしれません。高い音と低い音を聴き取るために使う耳の部分は違います。これは時間の経過や慣れで解決できると思います。わからないうちはチューナーを頼るのも一つの手段。あとはハーモニーディレクターなど信用できる音程の音源と一緒に吹いてみてはいかがでしょうか。
2)バスクラの音色の成分の問題。
これは私の経験上の話ですが、薄いリードをチカラ任せに鳴らし、いわゆるビャービャーという音色だともう音程がないね、という感じになります。このような音色だとチューナーでバッチリだとしても一緒に吹いている仲間のサウンドとはなじみません。いい音は音程がわかりやすいものです。音色を考えることからアプローチして見るのも手です。
最後になりますが、今まで出会った小学生から大人のバスクラ吹きの皆様、結局は音程が聴き取れない人はいませんでした。諦めずにがんばってください。また、ソルフェージュという勉強、音程感を身に付けるためのレッスンも有効です。以上参考にしてみてください。