クラリネット記事 音程の合わせ方 Part.4 自分の音程を知る
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アンサンブルの作り方

音程の合わせ方 Part.4 自分の音程を知る

黒岩真美より伝授!
正しいチューナーの使い方を教えて!

読者の皆様こんにちは(^◇^)黒岩真美です!!
皆さんはプロのプレイヤーさんたちが442hzで常に合っている状態で演奏していると思いますか?
そしてその状態が大事だと思いますか?

私たちは合奏中に色々なことにアンテナを張りながら演奏しています
その中でもハーモニーをつくるという時には非常に耳に集中しながら演奏しています。
例えばハーモニーのどの部分を担当しているかで響きを高めにとるか、低めにとるかを工夫しますし、そういう時に使える耳を作っていくためにチューナーは参考にする一つの道具だと思っています。

ですからチューナーを目で見て合っていると判断するだけではなく、こういう響きのときに『合っているんだ』、『高いんだ』『低いんだ』ということを知るのに使うのがチューナーです。
そういうふうに耳を鍛えていき、アンサンブルや吹奏楽、オーケストラの合奏の中で柔軟に音程をコントロールしていけるようにするのが大事だと思っています。

音程が正しいのか、高いのか、低いのか分からない人も分かるまでチューナーに付き合ってもらい自分の響きと向き合ってみてくださいね
諦めなければきっといつか分かるときがきます!!

中村めぐみより伝授!
クラリネット特有の音程の癖を教えて!

みなさん、こんにちは! 中村めぐみです。
そもそも、正しい音程の楽器をつくるのは不可能なんだそうです。
クラリネットは同じ指でレジスターキィを開けて12度上の音が出ますが、この幅がどうしても広くなる。
それが管が長くなると甚だしくなるのです。つまり最低音の記譜でミと、同じ指の全部ふさいだ記譜でシの幅が広い、ミは低くシは高くなる。そして上管の音域の幅は甚だしくなくなり、下管と比較すると高く感じる。それを楽器をつくる名人があらゆる工夫をして、音楽ができるよう技を取り入れてそれがあからさまにならないようにしてくれています。開放の記譜でソ、ラ、シ♭は管が短く上ずりやすい、しかし、私の楽器はむしろ低かったり、機種によってどこにこだわるか職人の工夫のポイントが違うので、その特徴も掴んでおくべきだと思います。どのメーカーの楽器がどういう傾向にあるかは書き切れませんが、メーカーの特徴はそれぞれあります。上に書いたそもそもの難点がそのままあてはまるわけではないのです。
あくまでも私の感じることで、常にケアをしていることは、

真ん中のレ(クラは上ずりやすく、フルートやオーボエ、トランペットはむしろ低めにくる)
下のド#と同じ指のソ#、短い管の上のシ(和音の第3音にあたるとき高く感じる)
一番高い記譜のミは、少し低めになる
やはり最低音ミは低めなので吹き込みすぎないようにする

などです。
ピアノと合わせるときはさらに色んなことを工夫します。ハイトーンが全体的にぶら下がるのは楽器のせいではなく奏法の問題であることが多いです。倍音のロングトーンをして、効率の良い奏法を見つけ、なるべく素直に吹いたときの音程を、チューナーなどを使ってあらかじめ知っておくことをお勧めします。楽器のもつ特徴に対し、いつも美しい音列を要求し続けると、楽器は、不思議なんですが、変わっていきます。自分が吹いているモチーフが、音痴でないかどうかや、他の楽器ともブレンドしているかなどをいつも自分の耳で探り、判断しながら、吹いてくださいね。

 


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