クラリネット記事 アンサンブルの秘訣 Part.4
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アンサンブルの作り方

アンサンブルの秘訣 Part.4

質問・みなさんがクラリネットアンサンブルをするときに、一番注意していることは?
・アンサンブルを作るときの秘訣を教えてください!

近藤 薫より伝授!

こんにちは。近藤薫です。
クラリネットって、メロディ、ハーモニー、刻み、何でも任せて!な素敵な楽器ですよね。そんなクラリネットのアンサンブルが素敵じゃないはずがない(^-^)
でも、各プレイヤーが自分の役割をきちんと理解できていないとピンボケ写真のような景色のはっきりしない音楽になってしまいます。各々が責任を持って与えられた役を演じましょう。
また、音楽は生きています。練習をしっかりやることはもちろん大事ですが、その上で、[今]に反応できるよう常にアンテナを張り、音楽の流れに順応できる力が必要だと思います。自分のパートをきちんと演奏できることは当たり前で、自分の音楽が今流れている音楽に合っているかどうか判断できることはプレイヤーにとって大変重要な要素の一つです。
そして、アンサンブルに限らず良い音楽作りの秘訣は、正確さと、もう一つ……友情ですね(^-^)

京谷麻里子より伝授!

こんにちは。京谷麻里子です。
バスクラリネット担当として一番注意していることは楽譜を(スコアも)よく眺めて作品を理解して、その上で合わせの時は、とにかく情報収集。全体の中での自分の役割、仕組みの中でのパートナー、バランスを取る上での全体の中での自分のポジション、音程ももちろん。音楽の方向性、他にも考えることはたくさんですが、一言でまとめると自分のやるべき仕事に責任を持てる姿勢かな。
付け加えるとすれば誰か一人のアイデアでなく、せっかくですから各々が持つ意見を聞き、議論をしながらやるのがいいと思います。それには万全の準備が必要になってきます。でもそうして作るパフォーマンスはきっといいものになると思います。
アンサンブルを作るときの秘訣は、これまでの経験では、自分はやりたい曲がどうしてもあって、そこからがスタートということが多いです。いい曲があると皆のやる気も違いますね。ぜひそんな作品を探して見つけてください。そして「私もそれ吹いてみたい」と言ってくれる人を探しましょう。

木内倫子より伝授!

こんにちは、木内倫子です。
アンサンブルの作る上で大切なこと、それはズバリ「人と音楽を作り上げる」意識だと思います。
そもそも楽器を演奏していてアンサンブルをしないということはほとんどありません。無伴奏のソロ曲でない限り、必ず「相手」はいるのです。ピアノとのアンサンブルもそうですし、もちろん吹奏楽やオーケストラもそうです。
ですので、クラリネットアンサンブルだから特別に何か、ということは私はないと思っています。
その上で、私が常に気をつけていることは「自分の音を音楽の一部にする」ということです。
例えば、自分が吹いていないところでも音楽は続いています。譜面に音がないからといって、それは「休み」ではないのです。次に音を吹くときに、それまで他の人が作ってきた音楽の一部になるように、流れを壊さず自然に入るように気をつけます。
音程や自分の音色ももちろん大切ですが、やはりアンサンブルはみんなで一つの音楽を作ることに楽しさや意味があると思います。
自分が演奏することだけに一生懸命になり、周りが見えなくならないように、木を見て森を見ずの演奏にならないように、「人と音楽を作る」意識を忘れずにアンサンブルを楽しんでください!


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