クラリネット記事 第5回「ラフレシアのような音」
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加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第5回「ラフレシアのような音」

フォルテの時に音がひらいてしまうのですが、どうしたらよいですか? ピッチも下がります。ある先生に音がひらいていると注意されたのですが、どうしてもF♯やG、Aがひらいてしまいます。どうすれば直りますか?(神奈川/福島・高校生)

高校生からの同じような質問が2件。なかなか答えにくい質問である。というのも、ホントに上手なコからの質問(つまりpの時は良い音が出ている)なのか、アンブシュアから何からお手上げ状態でラフレシア(花径が1m、重さが7kgにもなる世界最大の花。スマトラ、ジャワなどのジャングルにまれに自生する)みたいに開きっぱなしの音が出ちゃってるのか、判断がつかないからである。
ただ、これはまったくのカンだけど、この二人は上手そうな気がする。どうしてと言われても困るけど、フォルテをカタカナで表記したり、「どうしてもひらいてしまう」……といった文章表現に、うまそうな気配を感じる。よってこの質問は、中・上級者の質問と想定して答えることにする。……[続きはこちらから!!]

加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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