クラリネット記事 第16回「#持ち替え #ピッチ #あわない」「これから味わえる幸せ」
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加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第16回「#持ち替え #ピッチ #あわない」「これから味わえる幸せ」

一般市民バンドでB♭クラとE♭クラの持ち替えをやっているのですが、E♭クラを吹いたあとB♭クラを吹くとピッチが下がってしまうのは、何か問題があるのでしょうか。(主婦・兵庫県)

ピッチが下がる理由には、楽器が冷えている、楽器本来のピッチが低い、リードが薄すぎる、アンブシュアが悪い、の4要素が考えられる。持ち替えた楽器は冷えているわけだから、ピッチが低いのは当たり前。それくらいのことは一般市民バンドで演奏しているクラ吹き、それもB♭クラとE♭クラを兼任しているほどの実力者なら理解しているだろうから、最初の理由ではあるまい。次に考えられるのは、440ヘルツ仕様の楽器に長いバレルを使用している場合。質問にはどの音域のピッチが下がるのかが記されていないが、ネックまわりの中音域、特に開放のソが著しく下がるようなら、短いバレルに交換したほうがよい。
だが、手厳しいようだが本当の理由は残りの2点にあるのではないか、と加藤は推測する。……[続きはこちらから!!]

オケの曲が吹きたい! 他のパートがいないと楽しくないかもしれませんが、とにかく吹きたいです。当然パート譜だけでは売っていないので、全パートが入っている一曲を買うか、スコアを買うほかに、何かいい方法はありませんか。

中・高校生のころ、無理して値の張るオーケストラ・スコアを買い込んだり、先輩の目をうかがいながら部室の楽譜棚を漁っておいしいソロを見つけだしては吹いていた記憶があるだけに、その気持はよく分かる。……[続きはこちらから!!]

加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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