加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第34回「どんな音だって出せるんだ」

現在バスクラを吹いているのですが、最近吹きにくくて困っています。もしよければ、先生のセッティングを教えてください。(大阪府・中学生)

二度と「先生」と呼ばないことを条件に教えることにしよう。……[続きはこちらから!!]

私はビュッフェ・クランポンのR13、5RVライヤーのQ6マウスピース、バンドーレンの青箱リードを使ってます。リガチャーはバンドーレンの銀の逆じめ。先生に、「君はフランスのシステムを使ってるんだから、フランス式の上手い人を目指さないと」と言われました。フランスの音も好きですが、ライスターの音も好きです。やはりフランス人の音を目指すべきでしょうか?(東京都・音大生)

ドイツっぽい匂いが強く漂うオーボエの世界では、なぜかフランス製の楽器が幅を利かせていて、ドイツ人もその楽器でドイツ伝統の音楽を奏でているという意外な事実がある。自国の音楽だけを演奏していた昔に較べると、国による音色の違いというものが現在は薄れてきているし、演奏家が様々な「しがらみ」を越えて良い楽器、良い音色を求めている証といえる。そんな中で未だに楽器や奏者が世襲されているウィーン・フィルというオーケストラは、ますます貴重な存在となってゆくだろう。……[続きはこちらから!!]


加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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