人それぞれの音楽性や考え方がある
今号のCLARINET in New Yorkは、これまでとは趣が異なりスペシャルバージョンとして、ジャズクラリネット界の巨匠、ニューヨーク出身のエディ・ダニエルズが表紙と合わせて登場してくれた。インタビュアーの鄭優樹氏とは親交があり、インタビューは終始和やかなムードで進んだ。
「ジャズクラリネット界は彼なしでは語れない」と言っても過言ではない、そんなエディも今年で72歳だが、まだまだ現役バリバリで演奏活動を展開。アメリカ国内のみならず、世界中を飛び回っている。
また、クラシック曲をジャズ風にアレンジしたヴィヴァルディ『四季』や、ロンドン交響楽団との共演を果たしクラシックとジャズを融合させたアルバム「Breakthrough」など、クラシックもジャズも演奏するプレイヤーとして有名だが、演奏するときはクラシック、ジャズといったジャンルを分けて考えたりせず、楽しむことを忘れてはいけないと語っていた。
「一流ミュージシャンになりたければ、音楽に最低10,000時間を費やさないといけない」とエディは言うが、72歳を迎え今なお現役で活躍している彼はすでに50,000時間を音楽に費やしているのだ。努力を惜しまないその姿が多くの人を魅了しているのだろう。
Text&Photos: Yuki Tei http://www.yukiteimusic.com/
Eddie Daniels│ エディ・ダニエルズ
1941年、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリン出身。クラリネットにおけるジャズ界はもちろん、クラシック界においても無差別級の世界チャンピオンといえる存在。最近ではテナーサックスでの活動も復活させ、世界中のファンを魅了し続けている。現在72歳であるがいまだに現役バリバリで、コンサートで世界中を訪れるなど多忙な日々を送っている。
http://www.eddiedanielsclarinet.com/