クラリネット記事 Philippe Berrod フィリップ・ベロー
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フィリップ・ベロー on The Clarinet vol.53 カバーストーリー

Philippe Berrod フィリップ・ベロー

The Clarinetには約2年ぶりの登場となるフィリップ・ベロー氏は、パリ管弦楽団の首席奏者であり、パリ国立高等音楽院の教授も務める、世界的なクラリネット奏者。今回は、8月に開催された「2014 NONAKAクラリネット・アカデミー in 軽井沢」の講師として、また、横須賀で開催された日本では初となる「ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール」の審査委員を務めるために来日した。
同コンクールが終了した翌日には、渋谷アクタスで“フィリップ・ベローと仲間たち”が行なわれたのだが、その超多忙なスケジュールの合間に短い時間だったが、ベロー氏のクラリネット人生について詳しく聞くことができた。
ベロー氏は、まだ疲れが取れていない様子だったが、同氏と親交のあるクラリネット奏者の西澤春代氏にインタビュアを務めていただいたこともあり、終始和やかなムードで進められた。
インタビューでは、当初リヨン国立高等音楽院を受験する予定だったが、手の負傷により受験できず、翌年にしかたなくパリ国立高等音楽院を受験して、見事合格したという話がとても興味深かった。その豊かな才能は、このときすでに開花していたことがわかる。
そして、クラリネットを演奏する上で大切なことは音楽に対してモチベーションを保ち続けることだとベロー氏は語る。学校での試験も先生のレッスンもない中で、自分自身の意思を強く保ち続けることは大変だが、それを続けていけばいつかプロフェッショナルな演奏家になれる。そう言ってベロー氏は日本のクラリネット吹きにエールを送ってくれた。

フィリップ・ベロー│ Philippe Berrod
パリ国立高等音楽院卒業。
1997年からパリ管弦楽団首席奏者を務める。また、クラシックだけにとどまらず、クレズマー・ミュージックやジャズでも活躍し、ライブ活動のほか、CDも制作している。2010年よりセルマー・パリ社のアドバイザーとなる。現在、パリ国立高等音楽院の教授として後進の指導にあたっている。
使用楽器:セルマー・プリヴィレッジ
マウスピース:バンドーレンB40ライヤー
リード:バンドーレン・トラディショナルorV12


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