「エコプロダクツ2015」でクラリネットの演奏会!?
東京ビッグサイトで2015年12月10日~12日にかけて行なわれた日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2015」。環境問題の解決に貢献することを目的に、産官学民の知恵が集結したこのイベント。多くのブースがひしめき合うホールのどこかから、クリスマスメドレーやモーツァルトなどお馴染みの定番曲を演奏するクラリネットの調べが聞こえてくる。
その音の発信場所は中越パルプ工業株式会社のブース。アンサンブルを奏でているのはクラリネット奏者の田中正敏氏と、坂井瞳さん、紫藤佑弥さん。田中正敏氏はフランス国立パリ高等音楽院を一等賞で卒業した実力の持ち主であるとともに、環境問題に対しても造詣が深く、「グリーン電力」「里山物語」を使用したコンサートを全国各地で開くことにより、さらに多くの人々が環境問題に興味をもつための活動を精力的に行なっている。
取材日は開場直後の演奏だったので最初は人通りが少なかったが、クラリネットの音色に惹かれて次第に多くの来場者がブースの前に足を止め、演奏に聴き入っていた。
なぜ中越パルプのブースでクラリネット演奏会を開催することになったのか、中越パルプ工業株式会社の西村修さんにお話を伺った。
- 中越パルプのブースで田中正敏さんに演奏していただくのはもう3年めになります。田中さんが環境問題に取り組まれる中で、里山物語のことに興味をもっていただいたことがきっかけです。 何回かお会いするうちに田中さんの環境問題への強い想いを感じ、何か一緒に活動できることがないか考えていたところ、田中さんから「中越パルプさんに関連する形で演奏する場がほしい」とご提案いただきました。そこでこのイベントで演奏していただくことになったんです。 紙もクラリネットも森林から生まれています。クラリネットの生音がブースで聴けることによって、森林をまもるというメッセージが皆さんに自然と伝わると思っています。
竹でできたスピーカー「の音 pro 竹」
日本で唯一竹100%を原料とした「竹紙」を大量生産している中越パルプらしく、クラリネットの伴奏を奏でたのは竹で作られたスピーカー「の音 pro 竹」。電源のいらないスピーカーだが、クラリネットに負けない十分な音量を響かせていた。
グラナディラ(ムピンゴ)で作られた民芸品
クラリネットの原材料であるグラナディラ(ムピンゴ)は現在伐採により減少の一途を辿り、絶滅の危機に瀕している。クラリネット奏者の皆さんも、この機会に環境保全のためにできることを考えてみてほしい。
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