クラリネット記事 tantanto
  クラリネット記事 tantanto
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The Clarinet vol.69 Zoom In

tantanto

2016年4月に結成されたクラリネットアンサンブル「tantanto」。竹内久力(1st-Cl)、木山亮子(2nd-Cl)、松本裕三子(3rd-Cl)、𠮷本沙矢(4th-Cl)の4人全員がヤマハのクラリネットを使用している。そのtantantoの1stアルバム「玉手箱」が完成。本誌初登場となるメンバー全員に同アルバムについてのインタビューを敢行しました。その一部を紹介します。

tantanto

─クラリネットとの出会い、始めたきっかけは?

竹内 :中学校に入学する前から吹奏楽部でクラリネットを演奏したいと考えていました。音も穏やかで楽しそうだと思ったこと、そして「クラリネットはどうして調号が他の楽器と違うのか」という点が気になっていたので希望しました。

木山 :中学校では吹奏楽部に入部しました。希望はフルートでしたがすでに定員オーバーで、先生から「サックスは?」と聞かれましたが、ん~と悩み、「じゃ、クラリネットは?」と聞かれ「あっ、これなら!」と、すぐ返事をしたのを覚えています。

松本 :音楽が好きだったので中学校で吹奏楽部に入部し、楽器を選択する時にフルートを吹きたいと思っていました。でも、フルートを吹いていた姉から「違う楽器にして」と言われ、じゃあ次にクラリネットの音が好きだったので「クラリネットにする!」と決めました。

吉本:クラリネットと出会ったのは小学生の時で、部活動で演奏する上級生の姿を見たのが最初だったと思います。4年生から部活動に入ることができたので迷わず吹奏楽部に入部しました。トランペットを希望しましたが音を出すことができず、次にサックスが良かったのですが、他の希望者が上手で、クラリネットと打楽器の2択となり、クラリネットを選びました。

─tantanto結成のいきさつを教えてください。

木山:tantantoを結成する少し前にメンバーたちと演奏したのがきっかけです。その演奏時、日本の歌メドレーの楽譜に“はつらつと”や“はしゃいで”など、表現の指定が記されていました。それがなぜかツボにはまり、ずっと頭から離れませんでした。tantantoとしての初合わせのあとに食事を共にし、ユニット名は何がいいかな?と話し合っている時に、ふと、これも楽譜の表記にあった“淡々と”はどうだろう?と浮かび、世界に発信できるようにとローマ字でtantantoと記載することになりました。

 

続きは、The Clarinet vol.69にてお楽しみください!

tantanto

tantantoの1stアルバム「tamatebako(玉手箱)」より『夏、燦々と』を、今号の付属CDに収録しています。

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tantanto「tamatebako」

【SRN-0011】¥3,000(税別)
Sereno Music Office
[収録曲]クラリネットのためのカプリス:C.グランドマン/ラルゴ:G.F.ヘンデル/メヌエット:L.v.ベートーヴェン/歌の翼に:F.メンデルスゾーン/美しき青きドナウ:J.シュトラウス2世/銀波:ワイマン/草木萌ゆ春、爛々と/夏、燦々と/ちいさい秋みつけた:中田喜直/枯葉:J.コズマ/恋はみずいろ:A.ポップ/1900のテーマ:E.モリコーネ/ウェーブ:A.C.ジョビン/アイガットリズム:G.ガーシュウィン/ロンドンデリーの歌/アニーローリー:J.スコット夫人/チャルダッシュ: V.モンティ

 


tantanto 
2016年4月に結成されたクラリネットアンサンブル。4人全員が同じヤマハのクラリネット(YCL-SE Artist Model)を使用し、今までにない透き通ったサウンドを生み出す。

竹内久力  Kuri Takeuchi 
兵庫県明石市出身。12歳からクラリネットを始める。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。第9回日本クラリネットコンクール入選、第2回日本バスクラリネットコンクール(専門部門)第1位。第30回日本クラリネットフェスティバル(北海道)においてヤマハ代表ゲストプレイヤーとして出演。これまでに室内楽を三界秀実、市坪俊彦、小畑喜昭の各氏に、クラリネットを藤井一男、山本正治、十亀正司、伊藤圭の各氏に師事。現在はフリーランスとして演奏・指導活動を行なう他、クラリネットアンサンブル『tantanto』にてリリースの1stアルバム “tamatebako”では収録楽曲の編曲を担当。

木山亮子 Ryoko Kiyama
大阪音楽大学音楽学部器楽学科クラリネット専攻卒業。在学中より、大阪アーティスト協会主催「ジョイントコンサート」などに出演。泉の森フレッシュコンサートオーディション合格、同コンサートに出演する他多数出演。卒業後、大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーとウェーバー『クラリネット五重奏曲』を共演、鳥取県倉吉市で開催されたアザレアのまち音楽祭にて、リサイタルリレーコンサートなど出演。鳥取県大山町にある圓流院にて奉納演奏を度々行なう。2016年銀座、大阪でヤマハ主催コンサートに出演。2017年クラリネットアンサンブルtantanto1stCD「tamatebako」をリリース。文化庁 文化芸術による子供の育成事業で各地でレッスン、音楽鑑賞会に参加する他、ヤマハ管打楽器インストラクターとして、またプライベートレッスンなどで、後進の指導にあたる。クラリネットを、本田耕一、長門由華、藤井由香、藤井一男の各氏に師事。

松本裕三子 Yumiko Matsumoto
大阪府河内長野市出身。相愛大学音楽学部卒業。同大学卒業演奏会、南河内新人演奏会に出演。室内楽では、ブルガリア国立ソフィアフィルハーモニー所属ソフィアカルテットのジェフリー・ディーン氏(Vc)と共演。これまでに藤井一男、廣野桃子の各氏に師事。現在、指導に当たる傍らMilfy Clarinet Ensemble、クラリネットアンサンブル tantanto のメンバー。Milfy Clarinet Ensembleでは、クラリネット協会アンサンブルコンクールで2位受賞。CDはMilfy Clarinet Ensemble 『for』、クラリネットアンサンブル tantanto 『tamatebako』のそれぞれをリリース。

吉本沙矢 Saya Yoshimoto
兵庫県明石市出身。9歳よりクラリネットを始める。相愛大学音楽学部クラリネット専攻を経て、同大学音楽専攻科クラリネット専攻を修了。卒業演奏会、修了演奏会に出演。これまでにクラリネットを藤井一男、池松郁、鈴木豊人、児玉知郎、持丸秀一郎の各氏に、バスクラリネットを福井聡氏に師事。現在、日本ウインドアンサンブル《桃太郎バンド》所属。関西を中心に様々な演奏活動を行なう他、ヤマハ管打楽器インストラクター、ブリーズ楽器、自宅教室にて、講師として後進の指導にもあたる。

 


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