その練習法、間違ってない?
The Clarinet 62号よりクラリネット奏者の川村慎敬さんによるレッスン系新連載が始まりました!このページでは川村さんからのコメントを紹介します。
クラリネット奏者の川村慎敬と申します。これから1年間かけて色々なクラリネットのレッスンを記事にしていきます。どうぞよろしくお願いします。記事は、オンラインで動画のレッスンを掲載し、その内容をもとに解説を加えていきます。次の6月号より本格的に始めますが、今回はご挨拶として4月からの部活動につながるお話をしようと思います。
今度の4月から部活動には新入部員の仲間が入ってきます。 その新しい仲間、特に初心者の仲間たちにいろいろと指導することになると思いますが、最初に限らず、上級生も常に注意しておかなければいけないことがあります。これはクラリネットだけでなくすべての管楽器に言えることですが、管楽器は「息」を使わないと音を出せないということ、これを常に頭の中に入れながら練習するようにしてください。 初心者の仲間に早速いろいろと教えてあげたいでしょうが、まずはたくさん息を吸って、たくさん息を吐いて大きい音を出すという良いクセをつけてあげてください。
「ゆっくり深く」息を吸おう
では、実際どのように息を吸えばいいのかを考えてみましょう。吹奏楽では1拍で息を吸うことが基本になっています。ですが私たちプロの演奏者は実際、♩=60で約2拍のブレスをゆっくり深く吸ってから基礎練習や音出しをしています。深呼吸をするのと同じように、です。
基礎合奏や曲の合奏では各部活のブレスの方法に合わせる必要があります。しかし、今まで私が教わってきたこと、成長過程で行なってきた息の吸い方は、「ゆっくり深く」でした。実際、今現在も多くのプロの演奏者が何も考えないで楽器を吹くと、そのような息の吸い方になります。吹奏楽部やオーケストラ部で頑張っている人たちのほとんどが、「プロみたいに演奏したい」という願望を持ちながら日々練習していると思います。であれば、プロと同じように息を「ゆっくり深く」吸って基礎練習や音出しをすべきだと思います。
続きはThe Clarinet 62号をご覧ください。