クラリネット記事 第6回 | 知られざるバルカン音楽のクラリネットの巻 十亀正司の世界の名盤・珍盤 
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The Clarinet vol.30(2009年3月発売)

第6回 | 知られざるバルカン音楽のクラリネットの巻 十亀正司の世界の名盤・珍盤 

今回はとっておきの珍盤名盤をご紹介しましょう。それはバルカンな二人のクラリネット奏者のアルバムです。

 

東ヨーロッパで発展する音楽

バルカン音楽とはその名のとおり、東ヨーロッパのバルカン半島の国々(トルコのヨーロッパ部分、ギリシア、アルバニア、ブルガリア、ルーマニア、そして旧ユーゴスラビアの大部分など)によって発展してきた民族音楽です。クラリネットをやっている我々にとってはあまりなじみのない音楽のように感じるかもしれませんし、特にクラシック音楽の分野ではあまり聴く機会がないので仕方のないことだとは思いますが、一度聴くと忘れられないとても印象深い音楽です。とはいえ、ルーマニアのジプシー・ブラス・バンド、「ファンファーレ・チョカルリア」もそのジャンルに入るのです。このバンド、来日もしているし映画などにも出演するなど、バルカン音楽の中ではとても有名なバンドなので、クラリネットをやっている人の中でも聴いたことがあるという人がいるかもしれませんね。演奏はとにかく明るく超高速なブラスバンドです。聴いたことがない人も一度聴いてみるといいですよ、はまること請け合い。

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・一度間近で演奏を聴きたいクラリネット奏者

・他に類を見ない独創的な作品

 

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