クラリネット記事 第7回 | 日欧名手たちの逸品の巻 十亀正司の世界の名盤・珍盤 
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The Clarinet vol.31(2009年6月発売)

第7回 | 日欧名手たちの逸品の巻 十亀正司の世界の名盤・珍盤 

今回は五重奏にこだわったアルバムを3枚ご紹介しましょう。 どちらも名手たちによる演奏で、僕にとっても思い出深いアルバムです。

5人の名手による音楽

1枚目は“interclarinet”というアンサンブルのアルバムです。名前が示すとおり、国籍の違うクラリネット奏者たちのアンサンブルなのですが、メンバーがすごいです。Norbert Taublはウィーン・フィルのソロ・クラリネット奏者、アンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーとしても有名ですね。Manfred Preisはベルリン・フィルのメンバーでこのアルバムではバスクラを担当しています。

Johannes GleichweitはORFシンフォニーから現在はウィーン放送響のソロ・クラリネット奏者です。Harald Harrerはいくつかのアンサンブルやオーケストラを経て、今はドイツの音楽大学でクラリネットを教えています。そして5人目はJozef Balogh。彼はハンガリーのクラリネット協会で会長を務めていますが、2005年、2008年にパルテノン多摩(東京)で行なわれたフェスティバルにも出演しましたから生演奏を聴いた人がいるかもしれませんね。

そのフェスティバルでは、ハンガリー独特のジプシー音楽を卓越した技術で見事に楽しませてくれた、もっとも印象深い奏者の一人でした。

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・異種格闘技系クラリネットアンサンブル
・あのころならではの演奏

 


十亀さんが大学生の時、組んでいたクラリネット四重奏団でライブ録音を行なった時の演奏会のチラシ。トーテムポールのようなクラリネットの似顔絵は誰でしょう…!?

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