クラリネット記事 第1回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble
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〜クラリネットアンサンブルをやってみよう!〜 vol.39より転載

第1回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble

加藤純子氏によるクラリネットアンサンブルの連載が始まりました。どんなジャンルの音楽でも演奏できるクラリネットアンサンブル。自身も“クアトロ・パッツァ”で活動し、優秀なクラリネットアンサンブルの指導も行なっている加藤氏が、6回にわたりクラリネットアンサンブルの楽しみ方、育て方を教えてくれます!

世界中の音楽を楽しめるアンサンブル

こんにちは、加藤純子です。
今回クラリネットアンサンブルについてお話しする場を与えていただきました。このコーナーを通じて、クラリネットアンサンブルの魅力をお伝えできればと思います。
私は長い間、クラリネットアンサンブルを演奏し、指導してきました。はじめからクラリネットアンサンブルをしたいと思っていたわけではありませんでした。たまたま誘われて、恐る恐るはじめたのです。
当時、私が勉強していたアンサンブルといえば、弦楽器とクラリネットの編成、それにピアノが入る形、あるいは木管楽器たちによるアンサンブルでした。そのような編成の曲にはオリジナルの名曲があります。クラリネットアンサンブルは歴史が浅く、「クラリネットだけでいったい何をやるの?」と思われていた時代でした。
ところが実際にやってみるとクラリネットの機動力、音域の広さや表現力などを持ってすると、いろんなことができてしまうことに気づいたのです。私は作・編曲家である夫が編曲したものを演奏し、指導し……という形でやってきました。そういう環境にいると、「この曲いいな、演奏したいな」と思った曲は、どんなジャンルのものでも演奏できてしまうのです。
私が今活動しているクラリネット四重奏“クアトロ・パッツァ”は、バロック、ラテン、ピアソラ、ミュゼット、オペラ……などをたった4人で演奏してしまいます。ということはクラリネットが吹ければ、世界中のあらゆる時代の音楽が演奏できるということなのです。

加藤純子
パッツァはバロックからラテンまでなんでもこなすカルテット。クラリネットだからできる音楽の楽しさを満喫できるライブはお客さんで満員!

 

CONTENTS

・面白いからこそ、共有したい
・クラリネットアンサンブルやってみよう〜中高生へ
・始めるのは簡単!
・目標

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加藤純子 Junko Kato
大分県立芸術短期大学付属緑が丘高等学校音楽科卒業。武蔵野音楽大学卒業。卒業演奏会、各地での新人演奏会、皇居桃華楽堂にて御前演奏会に出演。A.プリンツの勧めによりウィーンホッホシューレに留学。
クラリネットを高橋郁子、村井裕児、アルフレート.プリンツに師事。
1980-2008年オブロークラリネットアンサンブルに在籍し、CD「オブローの魔法使い」、「オブローのティル」の制作にエスクラリネット奏者として参加。
1980-2017年世田谷学園クラリネットパート(アンサンブルコンテスト全国大会22回金賞受賞、日本クラリネット協会アンサンブルコンクール小.中.高等学生の部グランプリ3回)の指導者を務めた。
2017年、部活で吹奏楽クラリネット上達ブックを監修。
現在「世田谷おぼっちゃまーず」の指導、その他クラリネットアンサンブル、吹奏楽クラリネットパート、個人の指導をしながら室内楽を中心とする演奏活動をしている。
 
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