クラリネット記事 第4回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble
[1ページ目]
〜クラリネットアンサンブルをやってみよう!〜 vol.42より転載

第4回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble

皆さんこんにちは、加藤純子です。皆さんがこの記事を読まれるころはもう春ですね。
アンサンブルコンテストの全国大会のころでしょうか。これを書いている今はとても寒くて、全国大会の出場団体はまだ一団体も決まっていません。日本中で予選の真最中です。望んだ結果を得られた団体、そうでなく悔しい思いをした団体と様々です。コンテストはアンサンブルの楽しみの中のほんのひとつですが、コンテストを利用していろんな曲を演奏する技術を身に付け、どんどんアンサンブルを楽しめるようになったら素敵です。結果はどうであっても頑張って挑戦した皆さんはきっとそんな実力を手に入れたことでしょう。
春は学校に新入生が入って来る時期ですので、今回は新入生と指導する先輩のために少しでも役にたてるように書いてみることにしました。(※The Clarinet vol.42発売時のまま掲載しています。)

まずはアンブシュアを整えて

わたしが新入生を教える時、必ず使うテキストからご紹介しましょう。わたし自身が書いたものでテキストというより簡単なメモのようなものです。新入生のためのものはごく短い10個の課題があるだけです。ただし、この課題に入る前にどうしてもやっておかなくてはならないことがあります。それは“アンブシュア”です。
前回の記事でも書きましたが、アンブシュアを教えることはわたしの最大の仕事だと思っています。具体的にどのような口の形にすればよいかは、きっと他の先生方も書いてくださると思いますし、このザ・クラリネットにも繰り返しいろんな先生方が書かれているので今回は省きますが、前回の記事の中から、生徒さんたちのきれいなアンブシュアの写真を載せましたので参考にしてください。

 

CONTENTS

・テキストから10個の課題
・ピッチ
・初心者の不安
・音色作り
・やっておきたい基礎練習

 

>次のページに続きます


加藤純子 Junko Kato
大分県立芸術短期大学付属緑が丘高等学校音楽科卒業。武蔵野音楽大学卒業。卒業演奏会、各地での新人演奏会、皇居桃華楽堂にて御前演奏会に出演。A.プリンツの勧めによりウィーンホッホシューレに留学。
クラリネットを高橋郁子、村井裕児、アルフレート.プリンツに師事。
1980-2008年オブロークラリネットアンサンブルに在籍し、CD「オブローの魔法使い」、「オブローのティル」の制作にエスクラリネット奏者として参加。
1980-2017年世田谷学園クラリネットパート(アンサンブルコンテスト全国大会22回金賞受賞、日本クラリネット協会アンサンブルコンクール小.中.高等学生の部グランプリ3回)の指導者を務めた。
2017年、部活で吹奏楽クラリネット上達ブックを監修。
現在「世田谷おぼっちゃまーず」の指導、その他クラリネットアンサンブル、吹奏楽クラリネットパート、個人の指導をしながら室内楽を中心とする演奏活動をしている。
 
[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      

クラリネット ブランド