クラリネット記事 第5回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble
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〜クラリネットアンサンブルをやってみよう!〜 vol.43より転載

第5回 | Junko Kato 育てる!楽しむ!Clarinet Ensemble

皆さんこんにちは、加藤純子です。
吹奏楽でクラリネットを吹いている方たちは、いよいよ間近に迫った夏のコンクールシーズンに向けて、大変な練習をこなしていらっしゃることでしょう。
そんな皆さんに、わたしも何かお役に立てることはないか考えてみました。
そこで今回は、本番の舞台で役立つこと。
あがらないための呼吸法と姿勢、そして指が回る人になるための指の形について書いてみます。(※The Clarinet vol.43発売時のまま掲載しています。)

 

緊張=あがる=ダサい??

わたしが演奏しているクラリネットカルテット、クアトロ・パッツァでバスクラリネットを吹いている左藤博之さんは、本番で緊張したことがないそうです。彼にはたくさんのお弟子さんがいらっしゃるのですが、そのお弟子さんに「緊張なんてダサい」と言っています。
この場合の緊張は“あがる”という意味だと思います。左藤さんは素晴らしいプレイヤーなので、良い意味での緊張はあると思いますが、あがってしまうことがないのでしょう。
でも、なかなかそうはいかないのが本番ですよね。
左藤さんのこの一言が浸透しているわたしの周りでは、本番になると「あー、わたしダサい」という言葉をたくさん聞きますよ。面白いですね。

 

CONTENTS

・あがる=息が入らない=姿勢が悪い
・“下へ下へ”を意識しよう
・指の形のいい例、悪い例
・意外と気づかない指の癖
・鏡を見ながら練習

 

次のページでは、まず姿勢や指の形をチェックしていきます。 そのあと「鏡を見ながら練習」では譜例を掲載しています。実際に練習してみてください!

 


加藤純子 Junko Kato
大分県立芸術短期大学付属緑が丘高等学校音楽科卒業。武蔵野音楽大学卒業。卒業演奏会、各地での新人演奏会、皇居桃華楽堂にて御前演奏会に出演。A.プリンツの勧めによりウィーンホッホシューレに留学。
クラリネットを高橋郁子、村井裕児、アルフレート.プリンツに師事。
1980-2008年オブロークラリネットアンサンブルに在籍し、CD「オブローの魔法使い」、「オブローのティル」の制作にエスクラリネット奏者として参加。
1980-2017年世田谷学園クラリネットパート(アンサンブルコンテスト全国大会22回金賞受賞、日本クラリネット協会アンサンブルコンクール小.中.高等学生の部グランプリ3回)の指導者を務めた。
2017年、部活で吹奏楽クラリネット上達ブックを監修。
現在「世田谷おぼっちゃまーず」の指導、その他クラリネットアンサンブル、吹奏楽クラリネットパート、個人の指導をしながら室内楽を中心とする演奏活動をしている。
 
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