第7回 |赤坂達三のクラリネット吹きができるまで!? 〜年譜・おしゃべり〜
本誌の創刊から1年が経とうとする2001年、7号より連載「赤坂達三のクラリネット吹きができるまで!?」はスタートしました。クラリネットをはじめたきっかけや、師匠田中保人さんとの出会い、音大入学、留学からプロになるまでの道のりを、ご本人の趣味やおしゃべりを交えながら軽やかな口調で語っています。全10回の連載をどうぞお楽しみください。
異常気象、でもワインは豊作
今年は異常気象とやらで涼しい夏。ヨーロッパは猛暑と聞いているが、ワインの出来は素晴らしいそう。ここで3つの事柄が私の頭をよぎるのでした。一つは……85年、留学した年。パリは大変暑い夏でワインがとてもおいしくできてたこと(とは言っても当時、私はほとんどお酒が飲めなかった)。二つ目は89年か90年記憶は定かではないが、大変な猛暑でやはりワインが……。しかし暑すぎて皆仕事ははかどらなかったよう(パリにはクーラーがあまりないので私も練習が全然はかどらなかった)。
今年も留学されてる方は大変だったでしょう。頑張ってください。そして三つ目。私が帰国して間もなく、やはり異常気象で米不足の時。ちょうどデビューアルバム収録の年でしたが、一番頭にきたのがタイ米を勝手に混ぜるという行為。「混ぜればわからないだろう」みたいな、あの安易さには幻滅しましたね。だいたい消費税だって税金を商品価格にプラス表示しちゃえば増税してもわからないだろうみたいな話もあるらしく……あれ? そういうコーナーじゃなかった! 話がそれて、おまけに機嫌悪くなってきたぞ。すみません、気持ち入れ替えて。留学時代の話でしたね。
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赤坂 達三 (あかさか たつぞう)
1964年東京生まれ。国立音楽大学で学んだ後、渡仏。87年パリ国際音楽コンクール第1位、91年トゥーロン国際音楽コンクール第3位、日本木管コン クール第1位など輝かしい受賞歴を持つ。テレビ、ラジオにも多数出演、99年春のNHK連続テレビ小説『すずらん』主題曲を吉田美奈子とデュエット、大きな反響を呼ぶ。CDにはゲーデ・トリオと録音した『ブラームス、モーツァルト:クラリネット五重奏曲』(02年)など多数リリース。世界的に演奏活動を展開し、エリザベト音楽大学で教授を務める。
次回更新もお楽しみに!
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赤坂達三