フルート記事 この秋、アルトで聞かせたい
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vol.172 特集 ソロでも愛して♡アルトフルート

この秋、アルトで聞かせたい

LESSON

近年人気が高まる低音フルート。今回はその中でアルトフルートに的を絞り、魅力に迫ります。ここではアルトフルートで吹きたい曲を模範演奏とレッスン動画とともに紹介します。アルトフルートの演奏のコツと模範演奏は島村楽器イオンモール日の出店 インストラクターの深澤美香さんです。

アルトフルートの魅力は、なんといっても落ち着いた低音。G管なのでコンサートフルートと勝手が違うところもありますが、バスフルートのような支柱はなしで演奏できて、ひと味違った低音が楽しめるので、その楽しさをもっと多くの人に味わっていただけたらいいな、と思います。

そこで今回は、簡単でなおかつ低音の魅力にぴったりはまる2曲を使い、秋らしいしっとりとしたサウンドを楽しめるようにレッスンしていきたいと思います。

最近はアルトフルートを自分の楽器として持つ人も増えてきましたが、ほとんどの方は、アンサンブルで使っていると思います。でも、それだけじゃもったいないですよ! 

ぜひ“ソロでも愛して♡”あげてください。

また、マイ楽器を買おうかな……と迷っている方も、今回の特集は入門編にぴったりですから、ぜひここからスタートしてみてください。

 

教えてくれたのはこの人!

深澤美香 
島村楽器イオンモール日の出店 インストラクター

ふかざわ・みか :3歳よりピアノ、12歳よりフルートを始める。日本大学芸術学部音楽学科フルート専攻卒業。在学中に選抜学生による演奏会・同大学卒業演奏会に出演。室内楽初演・レコーディングを数多く行なう。2013年フルート協会、新人デビューリサイタルに出演。第一回石川フルートコンクール第一位、審査員特別賞受賞。高久進、高木綾子、吉岡次郎の諸氏に師事。中学校教諭一種免許状(音楽)・高等学校教諭一種免許状(音楽)取得。
 

レッスン曲
『風のとおり道』(久石譲 作曲)
『Someone to watch over me』(G.ガーシュウィン 作曲)

 

point 1 アルトフルートは inG の移調楽器。実音は、記譜より4度下になります。

♪アルトフルートの記譜と実音

楽譜に書かれる最低音はフルートと同じ「ド」ですが、実音は4度低い「ソ」が出ます。つまり、ドの指遣いでソ、レの指遣いでラ、ミはシ....というように、実際は4度低い音が出ます。[譜例1]

普通のフルート(=C管)のために書かれた楽譜を演奏する場合は、4度高く移調して演奏する必要があります。[譜例2]

 

 


CONTENTS

● レッスンの前に…(動画)
point 2 
フルートとアルトフルートのサイズの差を認識しましょう。
point 3 頭部管の角度、足部管の角度はだいじょうぶ?
point 4 唇の当て方、だいじょうぶ?

● レッスン動画&模範演奏
『風のとおり道』
『Someone to watch over me』

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