緩やかに侵食される、音楽と映像の世界│藤枝伸介
サックス、フルート奏者の藤枝伸介による、音楽と映像の融合作品が配信リリースされた。世界を翻弄し続けるコロナ禍の中で体験した日々と、湧き上がる生命力――― 言葉に置き換えられない感情を、アートに託す。彼のコンセプトと同じように、その経歴も音楽観も、枠の中には収まらない。
サックス、フルート奏者の藤枝伸介による、音楽と映像の融合作品が配信リリースされた。東京都が主催した、アーティスト支援のための企画「アートにエールを!」の応募作品。世界を翻弄し続けるコロナ禍の中で体験した日々と、湧き上がる生命力――― 言葉に置き換えられない感情を、アートに託す。彼のコンセプトと同じように、その経歴も音楽観も、枠の中には収まらない。
今につながる出会いと衝動
*“モダンジャズの父”の異名をとる、往年のアメリカ人サックス奏者。
勝算はまるでなかったのですが、大学のジャズ研以外の場所で演奏する機会が増えてきて、路上で演奏することも多くなりました。いろいろなミュージシャンとも知り合いになって一緒に演奏したり、お金をもらって吹く機会もできてきたんですね。友人たちが就職活動をしている中、僕にとっての就職活動はそれだった、という感じでした。技術的にはもちろん、どこかのタイミングで劇的に上手くなるわけではないですから、少しずつ経験を重ねて音楽を身に付けていきました。
20代半ばまではそんなふうに活動していましたが、そのうちにジャズ以外の知り合いもでき始めて。ジャンルもテクノだったり、ライブ活動以外にもレコーディングとか様々な仕事をするようになっていきました。
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・フルートに音の広がりを求めて
information
アーティスト:藤枝伸介
形態:配信(mp3, WAV, ハイレゾ)
配信先:iTunes, Spotify, AWA, Bandcampなど
発売元:ソファーレコーズ
監督: 藤枝伸介 編集: 津山壽文
撮影: 津山壽文(演奏)藤枝伸介(風景)
出演: 日下部泰生/藤枝伸介/Sumilady/松下マサナオ/鉄井孝司/竹下文子
東京都主催・アートにエールを!公開作品
公開先URL : https://youtu.be/GIP2mUki7wo
日時:10/22(木)Open 18:30 Start 19:30
場所:高円寺ジロキチ(〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-3-4 高円寺ビルB1 )
charge:予約¥3,500 当日¥4,000 (予約申込:https://jirokichi.net/ より、またはTEL&FAX: 03-3339-2727 (18:00-24:00)
出演:藤枝伸介(soprano & alto saxophone, flute, harmonic flute, khoomie, etc)、竹下文子(violin)、塚本真一(piano) 、加藤 秀(fretless bass)、 松下マサナオ(drums)、日下部泰生(live drawing)、あらかり大輔(percussion)
http://www.sinsukefujieda.com
藤枝伸介
Shinsuke Fujieda
音楽プロデューサー、作曲家、サックス・フルート奏者。2012年より音楽レーベルSoFa Records(ソファーレコーズ)を運営。2003年頃よりクラブジャズバンド i-dep(アイデップ)のサックス、フルートとして活動、Summer SonicFestivalやSXSW等国内外大型フェスへ出演。谷中敦( 東京スカパラダイスオーケストラ)とのサックスデュオ 2 of a kind 、DJ井上薫とのユニットFusik、DACHAMBOのシンセストCD HATAとの PolarChalors 、またソロとしてSINSUKEFUJIEDAGROUPやピアニスト富樫春生とのデュオなどでライブ、リリースを重ねる。これまでに参加するグループ、またはソロでアルバム30作品をリリース。CM、レコーディング参加作品多数。2010年せたがや文化財団/世田谷区主催 世田谷芸術アワード「飛翔」音楽部門をSoundFurniture(サウンドファニチャー)名義で受賞。
2019年再始動したi-depでカナダ・ケベック州で開催された北米最大級の音楽フェスティバルFEQ(フェスティバル・デテ・ドゥ・ケベック)に出演し優秀賞を獲得。