黒田姉妹によるCD「Super RAGs」をリリース!
作曲家の安田芙充央氏が主宰するプルクワレーベルから、黒田由樹(Fl)&黒田亜樹(Pf)姉妹による新アルバムがリリースされた。そのタイトルは「Super RAGs」。黒田姉妹の卓越したテクニックと音楽性、さらに安田氏の作曲・アレンジが光る一枚である。今回は黒田由樹氏と安田氏との対談が実現した。
テーマは“ピーン”ときたラグタイム
ラグをテーマにしたアルバムは、前作のときから考えていました。
ラグの他にはマザーグースも入れています。世界中の国々にマザーグースはありますが、今回はアメリカで伝承されているマザーグースを使っています。とはいっても全部ではなく、2小節、4小節ぐらいをモチーフとして使用しています。
インタビューは続きます!
・今だからこそできたアルバム
・“ここまでやればいい”という線引がない
Profile
●黒田由樹 /Yuki KURODA
3歳からピアノ、14歳からフルートを始める。京都市立芸術大学卒業。テレマン室内管弦楽団首席奏者を務めた後、東京藝術大学大学院修士課程を修了。伊藤公一、白石孝子、パウル・マイゼン氏に師事。日本フルートコンベンションコンクールソロ部門、宝塚ベガ音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール等の国内主要コンクールにて入賞。ザルツブルグ夏期国際音楽アカデミーやニース夏季国際アカデミーなどに参加し研鑽を積む。これまでにフィリップ・ベルノルド、エマニュエル・パユ、マクサンス・ラリュー、マルティン・コフラー、レイモンド・ギヨー等の各氏に師事し、ヨーロッパ各地で演奏活動を行なう。クラシックで鍛えた抜群の技量に加え、ジャンルを超えた新鮮な感受性によるアプローチでスタジオ・ワークなどで活躍の分野を広げている。国内の主要オーケストラを始め、ミュージカル、バレエ、映画、ドラマなどの分野で活躍する他、「Halocline」のメンバーとしてCD2枚をリリース。
●安田芙充央 /Fumio YASUDA(作曲家・ピアニスト)
コンポーザー・ピアニストとしてドイツを拠点に活動。オペラの作編曲・翻案「Der Kastanienball」など新しい試みにも挑戦し続けており、クラシック、ジャズを超越した「現代で最も個性的なピアニスト」と評される。作品は2005年スイスで自身のピアノとバーゼル室内管弦楽団に初演された『ピアノ協奏曲』、名手テオドロ・アンゼロッティをソリストに迎えた『アコーディオン協奏曲』など多数。リーダーアルバムは、独フランクフルターアルゲマイネ紙特選盤に選ばれた『花曲(Kakyoku)』『Charmed with Verdi』など18枚。映画音楽は、リー・カンション監督『Help Me Eros』など。NHK-BSプレミアム「井浦新 アジアハイウェイを行く」などのサウンドトラックも多数。ピアニストとしてはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、Stanser Musiktage 2005(スイス)、シュツットゥガルト室内管弦楽団定期公演などに出演。2014年にはウィーン楽友協会大ホール(Musikverein Vienna, Austria)にてウィーンキュンストラー管弦楽団と自作スコアで共演。1994年よりムラマツ・オリジナル・シリーズにフルート楽曲の連載を行なっている。
Information
◆CD「Super RAGs」
【POUR-1010】プルクワレーベル
¥2,860(税込)
[演奏]黒田由樹(Fl)、黒田亜樹(Pf)
[収録曲]
1-Super Flute Rag on Maple Leaf(Fumio Yasuda)
2-Fantasy on Mother Goose's Lullaby(Fumio Yasuda)
3-Super Flute Rag on The Entertainer(Fumio Yasuda)
4-Song of Mother Goose No.2(Fumio Yasuda)
5-Blue Black on Alto Flute(Fumio Yasuda)
6-Elite Syncopations(Scott Joplin、Arranged by Fumio Yasuda)
7-Raggy Rag for Alto Flute(Fumio Yasuda)
8-Ballad of Mother Goose’s Melody(Fumio Yasuda)
9-Carolina Shout(James P Johnson、Arranged by Fumio Yasuda)
10-Bethena Variation(Fumio Yasuda)
11-Stop Time(Scott Joplin、Arranged by Fumio Yasuda)