片山士駿のNYジャズ便り 第11回 〜Memories
コロナウイルスで日本に戻ってきてから、2度目の夏が来てしまった。光陰矢の如し。月日が経つのは本当に早いものである。こちらに帰って来て少し経ってから聞くようになった、朝7時のラジオのニュースでは、この1年はずっとコロナウイルスの話題から始まっているように思う。 4度目の緊急事態宣言、デルタ株 、東京五輪..….どの二ュースを聞いてもいまひとつ明るい気持ちになれぬというのは切ないものである。このエッセイも、コロナ以後はすべからくその話題から導入に入っているはずだ。
突然ながら本連載「New York ジャズ便り〜Memories〜」は、今回で最終回である。通算11回続けさせていただいた本連載であるが、帰国後はニューヨークの情報も十分に発信できず、途中からコロナに関連した話題ばかりになってしまったのは些か不本意ではあるが、拙文をご愛読いただいている皆様には、感謝してもしきれないのである。
最後は「New York ジャズ便り」らしく、ニューヨークのお話をいま一度致したい。コロナ以降もニューヨークに残り、ロックダウンを乗り越えたManhattan School of Music(以後MSM) 時代の学友から、現在の街のシーンについて話を聞いたので、そのことについて綴っていきたい。
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片山士駿 (かたやま しゅん)
1995年 千葉県市川市出身。国立音楽大学ジャズ専修 首席卒業。矢田部賞受賞。Manhattan School of Music修士課程修了。第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて、最優秀ソリスト賞を受賞。第20回、第21回 太田市ジャズフェスティバルに於いてソリスト賞を受賞。National Flute Association主催 44th Annual Convention, Jazz Artist Competitionに於いて、同部門では邦人初のWinner Playerに選出。ジャズを音楽的背景に持ち、自己のプロジェクトを行なう他、様々なアーティストのレコーディングやライブのサポートへ参加している。YAMAHA Z アーティスト。
これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴: 小曽根真、佐山雅弘、山下洋輔、井上 智、井上陽介(敬称略)等
片山士駿
Shun Katayama
国立音楽大学ジャズ専修首席卒業、矢田部賞受賞。マンハッタン音楽院修士課程修了。第46回山野ビッグバンドジャズコンテスト最優秀ソリスト賞を受賞。米国フルート協会NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player選出。The 43rd Detroit Jazz Festival出演。自己ユニットでの演奏の他、様々なレコーディングへの参加等、幅広く活動を展開している。