フルート記事 ハーメルンは笛吹き│第4回
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THE FLUTE vol.179

ハーメルンは笛吹き│第4回

LESSON

ハーモニーの研究から水滴除去のための画期的なグッズ発明まで、フルートにかかわるあれこれを日々考え続ける“ハーメルン渡邊”がお送りする連載。つい追いかけていきたくなる探求世界へ、あなたを案内します♪

ハーメルン渡邊(渡邊哲夫)
国立音大フルート科卒。金昌国、故高橋安治、石原利矩の各氏に師事。合唱指揮を故H.Jコルロイター、齋藤指揮法を高階正光、オーケストラ指揮を故クルト・レーデル各氏に師事。83年OAGドイツ文化会館にて指揮リサイタルを行なう。フルート協会主催デビューリサイタルに出演。東京ゾリステン「コンチェルトシリーズ」に二度共演。1988年吹奏楽コンクールで足立区立東島根中を僅か6回の指導で金賞を獲得。2000年よりクレール木管五重奏団を主宰。2008年世界初正しいハーモニーを作るメソッド「これが差音だ」を完成。ヤマハ講師。自称蕎麦打ち名人。

再びチューナーが差音を!

およそ20年程前、後輩にお手伝いいただき、差音の研究のために二重奏を吹いていた時です。なんと、チューナーが差音を示していることに気付いたのです。「えっ、チューナーが差音を!」私はこの時小躍りする程の心の興奮を覚えたのです。これをきっかけに差音の研究は弾みがつき、一般の方でも子どもたちにも、説得力のある説明ができるようになったのです。

差音と音程の定義

前回に続く次の課題は、音程によって差音の出方が異なるため、音程別に差音を割り出して表にしてみましょう。ここで前回のお詫びをしなければいけません。それは、音程の完全八度・長十度~と調子に乗って書いてしまったことです。実際に差音を調べる場合は、長六度・短六度音程までで良いでしょう。
では答え合わせをしてみますね。

(次のページへ続く)


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