フルーティストと社会活動
未曾有かつ世界的なコロナ禍の中、音楽家の中にもオンラインでの活動が広がり、これまでになく世界ともつながれるようになった。一方で、音楽と社会との関わりを考える機会にもなった今回の動き。フルートを通じて社会活動を実践するフルーティストたちに、音楽と社会との関わり方を聞いた。
未曾有かつ世界的なコロナ禍の中、音楽家の中にもオンラインでの活動が広がり、これまでになく世界ともつながれるようになった。一方で、音楽と社会との関わりを考える機会にもなった今回の動き。そんな中で、フルートを通じて社会活動を実践する奏者たちがいる。音楽を社会のためにも役立てたいという願いから始まった彼らの日々の活動は、日本国内のみならず、ワールドワイドに広がる。
そんなフルーティストたちに、音楽と社会との関わり方を聞いた。
アフリカ・コンゴで音楽家育成 /藤井香織
藤井香織
日本木管コンクール・日本管打楽器コンクール・日本音楽コンクールすべてに於いて史上最年少1位。ソリストとして国内外で活躍する傍ら、後進の指導にも力を入れている。また2014年、音楽の力を使って中央アフリカのコンゴ民主共和国の社会発展を図るNPO、Music Beyond, Inc.を設立。以来、自ら年間約3ヶ月をコンゴ民主共和国で過ごし、教師育成プログラム・女性支援プログラム・学校教育カリキュラム作成と芸術家活動支援を行なっている。ニューヨーク在住。
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音楽体験の場から、子ども支援 /林愛実
林愛実
千葉県習志野市出身、在住。国立音楽大学付属高等学校を経て、国立音楽大学演奏学科フルート専攻卒業、及び弦管打楽器ソリスト・コース修了。洗足学園音楽大学院管楽器科首席卒業。フルートを辻中政恵、野原千代、菅井春恵、大友太郎の各氏に師事。フルート協会主催フルートデビューリサイタルに出演。BS-TBS「日本名曲アルバム」やBSフジ「アートな夜!」に出演。 株式会社ソニー・ミュージックエンタテイメント主催、CLASICAL STARSオーディション優秀賞受賞。世界三大ミスコンテストのミスワールドジャパン2019 にてTop6、審査員特別賞、タレント部門1位、マルチメディア部門2位を受賞。タイトルホルダーとしての活動や自ら立ち上げた子供のためのボランティア団体「みんなのパーク」での活動も積極的に行なっている。2020年4月からクラシック音楽専門のインターネットラジオ「OTTAVA」でプレゼンターを務める他、語り手として東京シンフォニエッタと武満徹の作品”系図”で共演。表現の幅を広げている。
社会復帰のための音楽プロジェクト /藤原雪(「三人楽器」)
藤原雪
フルート、篠笛吹き。 山形の指定無形文化財、上山藩鼓笛楽保存会に10才で入隊。音楽療法士の課程を習得。ネパールで音楽教師を務める。FM狛江ラジオパーソナリティ、カメラマン、文筆、モデルなどマルチに活躍。 引きこもり支援活動にも関わる。山形県出身。趣味はお風呂と読書と映画。
三人楽器
2019年結成。フルート2名、ピアノ1人による女性3人音楽集団。RADWIMPSの「前前前世」のフルートカバーがYouTubeで45万回再生を誇りコンクール優勝経験もあるフルーティスト深澤美香、山形の無形文化財「上山藩鼓笛楽」隊員であり狛江エフエムでパーソナリティを務める篠笛奏者・フルーティスト藤原雪、作曲家・筒美京平氏から「10年に一人の逸材」と評されヨーロッパ・アジアなど国内外で多数公演しているシンガーソングライター、ピアニスト小川紗綾佳の3人で結成された。出身も音楽的なルーツもまったく異なる3人が、独自の感性をぶつけ合い、ノスタルジックでありながらも新しい世界観を自由に表現している。過去に行なわれたワンマンライブは全てSOLD OUTし、さらには急遽2回公演を行うほど。1stシングル「Midnight Blues」好評配信中。
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音楽、そしてフルートで社会貢献 /江口義実
江口義実
9歳よりフルートを始める。フルート及び演奏におけるアナリーゼを槇本吉雄(日本フルート協会常任理事、東京吹奏楽団・前首席フルート奏者兼楽団長)氏、アンサンブルを故・上杉隆治(東京都交響楽団コントラバス奏者、桐朋学園大学指揮科講師)氏に師事。 2009年より、ソーシャル・アーティストという新しいアーティスト・カテゴリーを打ち出し、演奏家とともにアート(音楽)貢献を融合させたソーシャル・コンサートを数多くのNPO法人等と連携し推進。2011年、首都圏各地で地域に根ざした社会人演奏集団「フルートアンサンブルで社会貢献」を設立・主宰。2012年、ソーシャル・アートのコンセプトに賛同するプロフェショナル・アーティストとともに一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワークを設立、代表理事に就任。児童虐待防止&社会的養護支援、ノーマライゼーション、国際交流などの分野で様々なソーシャル・アート・プロジェクトを推進し、アーティストの社会的価値向上を図る。
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