フルート記事 第1回│「ジャズ」と「フルート」
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片山士駿の Swing, Swang, Flute!!!

第1回│「ジャズ」と「フルート」

ARTIST

マンハッタン音楽院を卒業、帰国して日本での活動を続ける片山士駿が綴る音楽的エッセイ。前連載「NYジャズ便り」を経て、若きジャズ笛吹きが日々考えること、音楽体験をフルートを愛する人々と共有すべく発信していきます。

寒くなって参りました。皆さま如何お過ごしでしょうか?
これまでの連載に一区切りをつけ小休止をいただきましたが、今回より、装いを新たに連載をさせていただくことと相成りました。
以前までの趣旨は、謂わばニューヨークとのコネクションを押し出し、且つ現地の様子をレポートする趣旨だった訳なのですが、パンデミック以後帰国してからというもの次第にエッセイ化してゆき、お読みの皆様もきっと趣旨の変わっていく様に辟易しているに違いないと思っておりました。ならば一度これまでのコンセプトに区切りをつけて、より幅広いテーマに焦点を当てられるようにできまいかと編集の方にお願いを致しまして、この度新連載という運びとなったのです。また暫く、ジャズ笛吹きの徒然なる連載にどうぞお付き合いをお願い致します。

著者近影。太田朱美さん、清水昭好さんとのライブの様子
 

第1回目ですから、今回改めた連載のタイトルの由来についてと、それにジャズを吹くフルート奏者は一体どんな練習をするのかといったお話を交えて、綴っていこうと思います。そこに果たして共通項なんてあるのか……?  あるのです。まずはタイトルのお話から致しましょう。

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片山士駿

片山士駿  (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修 首席卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Musicにて修士課程修了。2015年 第46回山野ビッグバンドジャズコンテスト、最優秀ソリスト賞受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。第20回太田市大学ジャズフェスティバル、ソリスト賞受賞。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Playerに日本人として初選出。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により帰国。現在、自己のプロジェクトで演奏活動する他、様々なミュージシャンへのサポートやレコーディングへの参加、ビッグバンドやオーケストラへの作編曲も手掛ける等、活動は多岐に渡る。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。作編曲をMiguel Zenón氏に師事。YAMAHA Zアーティスト。Jazz Arts Ensemble of Tokyo 副代表。
主な共演歴: 井上陽介、小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず、ルルルルズ等(敬称略)

登場するアーティスト

片山士駿
Shun Katayama

国立音楽大学ジャズ専修首席卒業、矢田部賞受賞。マンハッタン音楽院修士課程修了。第46回山野ビッグバンドジャズコンテスト最優秀ソリスト賞を受賞。米国フルート協会NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player選出。The 43rd Detroit Jazz Festival出演。自己ユニットでの演奏の他、様々なレコーディングへの参加等、幅広く活動を展開している。

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