第9回│NY・デトロイトの巻 後編
大変お待たせをいたしました。いえ、お待たせし過ぎたに違いありません。昨年9月に行って参りましたデトロイト編、いよいよ完結です。さながら全3巻の長編小説を書き上げた作家気分でおりましたが、ただただ3回に分け、すっかり話題の旬を逸していただけでした。本連載は隔月更新なわけですが、それでも話題を考えるのに苦慮をしているにも関わらず、これが毎月、あるいは毎週、毎日と、新聞や雑誌に連載をされている本物のライターさんは、なんとすごいのでしょう。
滞在3日目、いよいよ出演の日と相なりました。今回は鳥取JAZZというイベントと、デトロイトのフェスティバルとの交流で実現したもので、日本からはピアニストの菊池ひみこさん、ギターの松本正嗣さん、フルートは僕、ライブドローイングの徳持耕一郎さん。そしてデトロイトからはテナーサックスのChris Collinsさん、ベースの新星Trevor Lambくん、強力なドラムNate Winnさん、 ベテランのDavid Taylorさんという、日米混合メンバーでの演奏でした。
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片山士駿 (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)