目指せ! タンギングマスター
タンギングはフルートをはじめとする管楽器には必ず必要なテクニックです。でも、フルートを始めたばかりの頃は音を出すのに必死で、タンギングのことまで気がまわらない、という人がほとんど。タンギングは舌を使いますが、これを自在に動かすためには舌の筋肉を鍛えることが大切です。
タンギングのやり方
タンギングは美しい音を作るための大切なテクニックです。音の出だしはタンギングなしの指定がない限り、必ずタンギングをして始めます。
基本的にはタンギングは[tu]の発音で行ないます。ところがこの[tu]の発音は日本語にないもので、うまくコツをつかめない人もいます。
[tu]の発音が苦手な人は[ta]でもいいでしょう。ただし、[ta]は[tu]よりも、舌が上顎につく面積が広くなります。なるべく舌先だけをつける意識を持ちましょう。
タンギングというと舌を素早く動かすことに意識がいきがちですが、実は「息がビューッと流れていること」と「お腹の筋肉でしっかり支えて吹く」ということが大切です。舌を動かすたびに息が滞っていたら、良い音は出せません。息は休符でない限り、ビューッと出し続けることを忘れないようにしましょう。
イタリア人、フランス人、スペイン人はタンギングがうまい人が多いですが、これは言語的な理由から。アメリカ人やドイツ人は、はっきりしたタンギングで吹き始めますが、これは腹筋の強さが理由でしょう。
つまり明瞭で、良い音を出すためのタンギングをするには、舌の筋肉だけでなく、息、お腹の筋肉が大切ということなのです。
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