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7人の奏者に訊く
あなたのルーティンを教えて!【前編】
靴を履くときは右足から、朝起きたとき最初に歯を磨く……みなさんはこのようなルーティンをお持ちだと思います。ルーティンとは毎日の生活の中で習慣化された行動バターンのことで、生活の中だけでなく、仕事の手順や趣味などにも一人ひとり持っているルーティンがあるでしょう。
今回はフルーティストに特化したルーティンを特集しました。毎日行なう練習ルーティンやレッスンで行なうことのほかに、コンサート本番の日の時間の使い方、衣装のこと、飲み物や食べ物などを7人の奏者たちが回答してくれました。
練習に関するルーティンは、みなさんの練習のヒントになるでしょう。ルーティンを作ればスムーズなフルートライフを送ることができます。
プロ奏者のルーティンを参考にして、あなたのフルートライフをレベルアップしてください。
前編
野勢善樹 Yoshiki NOSE
国立音楽大学卒業後パリに留学、パリ・エコール・ノルマル音楽院卒業。1980年パリUFAM国際音楽コンクールにおいて満場一致1位受賞。1996年「妖精の園」、2017年「ビリティスの歌」のソロアルバムCDをリリース。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡仏。2000年文化庁芸術祭参加リサイタル開催。現在、尚美学園大学講師、ムラマツ・フルート・レッスンセンター講師。アンサンブル・インタラクティヴ・トキオ(EIT)代表。
中川佳子 Yoshiko NAKAGAWA
15歳よりフルートを始める。1990年東京藝術大学入学。在学中に第3回日本木管コンクール優勝、翌年に安宅賞受賞。1994年同大学を首席卒業、その後渡仏。第11回日本管打楽器コンクール第3位。1995年 Conservatoire de National de Region de RUEIL-MALMAISONをプルミエプリにて修了。同年京都市交響楽団入団。ザ・フルート別冊25号ではオーケストラの名旋律をCD収録。多数の音楽祭にメンバーとして出演。日本木管コンクール、日本学生音楽コンクール等、審査員をつとめる。京都市交響楽団副首席フルート奏者。相愛高等学校非常勤講師。
立住若菜 Wakana TATEZUMI
東京藝術大学附属高校、東京藝術大学音楽学部を卒業、及び同大学院修士課程を修了。在学中安宅賞を受賞。卒業後ウィーンに留学、ウィーンフィル首席奏者故ウォルフガング・シュルツ氏に師事。1999年コンサート・アーティスト・ギルド・コンペティション(New York)セミファイナリスト。くらしき作陽大学、作陽短期大学音楽科非常勤講師を2008年3月まで勤める。2015年スペイン・リナレス市『A・セゴビア国際ギターコンクール』重奏部門第2位。現在、パシフィックフィルハーモニア東京(旧東京ニューシティ管弦楽団)フルート奏者。http://www.wakanafl.com/
横山由布子 Yuko YOKOYAMA
高松第一高等学校音楽科卒業。東京芸術大学卒業。現在はオーケストラ、吹奏楽、室内楽、ソロなどで演奏活動を行う他 、後進の指導にもあたっている。ミラノ・スカラ座、バイエルン歌劇場、ローマ歌劇場の日本公演に参加。TADウィンドシンフォニー、フルートアンサンブル「ザ・ステップ」、スーパー木管アンサンブル「TAKE8」メンバー。フルートを野口博司、細川順三、故・小泉剛、砂山佳美、原田利佳、藤村恵子、C・ラルデに師事。また、コンサートの司会者として、シエナ・ウィンド・オーケストラ、東京スカイラインオーケストラ、浜松市民吹奏楽団などと共演。毎年1月に行われるフルートフェスティバルin東京でも司会を務めている。
後編
寉岡茂樹 Shigeki TSURUOKA
神奈川フィルハーモニー管弦楽団フルート・ピッコロ奏者。武蔵野高等学校音楽科(現:武蔵野音楽大学付属高等学校)を経て、武蔵野音楽大学卒業。フルートを植村泰一、金昌国、播博の各氏に、室内楽を中川良平氏に師事。1994年アフィニス文化財団海外派遣研修員として渡米、フィラデルフィア管弦楽団 首席ピッコロ奏者・時任和夫氏に師事。日本フルート協会の1998年南米2か国、2002年ハンガリー・ドイツ演奏旅行においてソリストを務める。アンサンブルおとのね、横濱・木の笛四重奏団、Haynes Flutes Quartet アンサンブル・アノー等の活動を行なう。
東 佳音 Kanon AZUMA
東京音楽大学を卒業、同大学大学院修士課程修了、在学中に奨学金を得る。これまでにフルートを濤岡敬三、山元康生、神田寛明、工藤重典、甲斐雅之、ピッコロを秋山君彦の各氏に師事。第13回仙台フルートコンクール一般の部第1位。第5回三田ユネスコ・フルートコンクール第2位。第16回フルートコンヴェンション アンサンブルアワード部門第3位(À bientôt として参加)。2014年度短期留学奨学生としてリュエイユ=マルメゾン音楽院に留学。小澤征爾音楽塾にてOMFオペラ、オペラプロジェクトⅩⅤに参加。現在、国内オーケストラの客演を行うとともに、ソロ・室内楽等の演奏活動を行なう。
太田嘉子 Yoshiko OHTA
東京藝術大学卒業。ウィーン国立音楽大学を教授全員一致の最優秀で卒業。ウィーン、北京、ワシントン、デトロイト、クロアチア、ペルーでコンサート、講習会、審査員など国内外で活躍。ウィーン・フィルのクラリネット奏者、故A.プリンツやグスタフ・マーラー弦楽四重奏団との室内楽公演を各地で開催し、CD録音も行なう。ファゴット奏者太田茂との「ひとときコンサート」の他、近年はフルートアンサンブルに力を入れ、「ELF」「LiRiO」に所属しコンサート活動をしている。フルート名曲集「フルート・パートナー」(共同音楽出版社)の監修に携わりすでに8巻出版。昭和音楽大学および同大短期大学部講師。(一社)日本フルート協会代議員。<CD収録>「白い風景」「アンサンブル・プリンツ=オータ」「ウィーンの風」「ウィーンの風Ⅱ」「ぷりずむ」http://flyoshikomusic.com