フルート記事 日本のオーケストラの歴史
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THE FLUTE vol.196 Special Contents│日本全国オーケストラの旅

日本のオーケストラの歴史

HISTORY

日本のオーケストラ40団体

中央交響楽団、新交響楽団の発足以降、日本にもオーケストラが多数誕生していた。現在、公益社団法人 日本オーケストラ連盟に加盟しているオーケストラ正会員・準会員合わせて40団体(※印は準会員)。ここでそれらの発足年などを紹介する。

団体名 発足年 発足当時の名称・変遷
藝大フィルハーモニア管弦楽団※ 1899年 東京音楽学校管弦楽団 → 藝大フィルハーモニア
東京フィルハーモニー交響楽団 1911年 いとう呉服店少年音楽隊 → 中央交響楽団
NHK交響楽団 1926年 新交響楽団
群馬交響楽団 1945年 高崎市民オーケストラ → 群馬フィルハーモニー交響楽団
東京交響楽団 1946年 東宝交響楽団
大阪フィルハーモニー交響楽団 1947年 関西交響楽団
九州交響楽団 1953年  
日本フィルハーモニー交響楽団 1956年  
京都市交響楽団 1956年  
読売日本交響楽団 1962年  
広島交響楽団 1963年 広島市民交響楽団
テレマン室内オーケストラ※ 1963年  
東京都交響楽団 1965年  
名古屋フィルハーモニー交響楽団 1966年  
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 1970年 ロリエ管弦楽団
関西フィルハーモニー管弦楽団 1970年 ヴィエール室内合奏団 → ヴィエール・フィルハーモニック
山形交響楽団 1972年  
東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団※ 1973年 日本新交響楽団
新日本フィルハーモニー交響楽団 1972年  
京都フィルハーモニー室内合奏団※ 1972年  
仙台フィルハーモニー管弦楽団 1973年 宮城フィルハーモニー管弦楽団(市民オーケストラ)
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 1975年  
大阪交響楽団 1980年 大阪シンフォニカー → 大阪シンフォニカー交響楽団
神戸市室内管弦楽団※ 1981年 神戸室内合奏団
セントラル愛知交響楽団 1983年 ナゴヤシティ管弦楽団
千葉交響楽団※ 1985年 ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉
奈良フィルハーモニー管弦楽団※ 1985年  
オーケストラ・アンサンブル金沢 1988年  
ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団※ 1988年  
日本センチュリー交響楽団 1989年 大阪センチュリー交響楽団
パシフィックフィルハーモニア 1990年 東京ニューシティ管弦楽団
岡山フィルハーモニック管弦楽団※ 1992年  
中部フィルハーモニー交響楽団※ 2000年 小牧市交響楽団
愛知室内オーケストラ※ 2002年  
長崎OMURA室内合奏団※ 2003年  
兵庫芸術文化センター管弦楽団 2005年  
アマービレフィルハーモニー管弦楽団※ 2015年  
富士山静岡交響楽団※ 2020年 静岡交響楽団(創立1988年)と浜松フィルハーモニー管弦楽団(創立1998年)が合体
瀬戸フィルハーモニー交響楽団※ 2021年  

さいごに

上記の表を見ると、1940年代からはどの年代も新しいオーケストラ発足していることがわかる。しかも1945年の終戦から1950年代は、戦後の混乱期であった。一般大衆は当然楽しむ余裕はまだなかったと思われる。しかしこの年代にいくつもオーケストラが誕生しているのは興味深いことである。
その後途切れなく新しいオーケストラが誕生するが、21世紀以降は、地方都市での誕生が顕著である。これらは、地域密着を特に主としている団体が多い。今後もどんなオーケストラが誕生するか楽しみである。

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