他を探すだけでなく、自分の中を探すこと
今年、読売日本交響楽団、そして読響常任指揮者を長年務めたフランスの名匠シルヴァン・カンブルラン氏と、イベールのコンチェルトで共演したサラ・ルヴィオン。師である故アラン・マリオンとのこの曲にまつわる思い出、コンクールのために初来日し、大阪に降り立って右も左もわからなかった当時のこと─様々に蘇る記憶をたどりながら、日々考えていることを語っていただいた。
2001年に神戸国際フルートコンクールで優勝した彼女は、まさに彗星のようにフルート界に現れた存在だった。あれから18年。フランクフルト歌劇場管弦楽団の首席奏者となり、今年は読売日本交響楽団、そして読響常任指揮者を長年務めたフランスの名匠シルヴァン・カンブルラン氏と、イベールのコンチェルトで共演した。師である故アラン・マリオンとのこの曲にまつわる思い出、コンクールのために初来日し、大阪に降り立って右も左もわからなかった当時のこと─様々に蘇る記憶をたどりながら、日々考えていることを語っていただいた。
聞き手:齊藤佐智江/写真:森泉匡
取材協力:株式会社パシフィック・コンサート・マネジメント、新宿区立中村彝アトリエ記念館
師の涙と演奏と…忘れがたい思い出
(以下L)
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・目の前のことに、ただ必死だった
・微妙に、薬を調合するみたいに…
Sarah Louvion
今回のインタビュー撮影スポット ▶ 新宿区立中村彝アトリエ記念館
中村彝(つね)は大正期に活躍した洋画家。大正5年、新宿区下落合にアトリエを新築した。この地に残るアトリエを復元・整備し、平成25年から「新宿区立中村彝アトリエ記念館」として公開している。
[所在地]東京都新宿区下落合3-5-7(JR山手線目白駅より徒歩10分)
[電話]03-5906-5671
[開館時間]10:00~16:30(入館は16:00まで)
[休館日]月曜日(休日にあたるときはその翌日)、年末・年始(12月29日~1月3日)
[入館料]無料
[HP]https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/tsune/40357/
[MAP]記念館散策マップ
サラ・ルヴィオン