開港の地 横浜をめぐる
THE FLUTE128号では日本史から見るフルートを特集。
日本にどのようにフルートが入ってきて広まったかという内容を取上げました。
神奈川県横浜市は、古くから港町として栄え、現在も異国情緒溢れる建物などが多く存在しています。
今回はそんな横浜を編集部が実際に足を運び、開国の地を取材してきました。その様子をフルートオンライン限定で公開します。
岩崎博物館(ゲーテ座記念)と横浜開港資料館
▲岩崎博物館(左)/ 横浜開港資料館(右)
岩崎博物館(ゲーテ座記念)は日本で初めて建てられた西洋音楽ホール。現在もサロンコンサートや展示会なども開催され、文化芸術の場として親しまれています。
横浜開港資料館のある日本大通りは日本で初めてできた西洋式街路。
神奈川県庁や横浜郵便局、旧商工奨励館、旧市外電話局、横浜地方・簡易裁判所、三井物産横浜ビル、旧関東財務局などもありますが、明治時代から人力車や車が行き交う栄えた大通りでした。その大通りに面して存在する横浜開港資料館は、開港100年を記念して建てられ、横浜の貴重な資料を所蔵しています。
日本大通りのお店・イベントなどの情報はこちら
日本大通りスペシャルサイト
http://www.nihonodori.jp/
異国情緒あふれる横浜山手町
岩崎博物館(ゲーテ座記念)のある横浜山手町はかつて外国人居留置でした。当時の建物は関東大震災でほとんどが崩壊されてしまいましたが、港の見える丘公園、アメリカ山公園、元町公園、元町百段公園、山手公園、山手イタリア山庭園、外国人墓地や多くの観光スポットが存在します。
横浜山手町の詳しい情報はこちら
横浜山手散歩
http://www.natsuzora.com/may/guide/yokohama-yamate.html
コクリコ坂からの舞台を歩く
博物館の隣に位置する「港の見える丘公園」はジブリ映画「コクリコ坂から」の記念スポットになっており、劇中でも登場するこの二つの旗が設置されています。この旗の意味は「安全な航行を祈る」。映画を見た人ならば思わず納得してしまうような場所にあり、丘から見下ろす景色は開国の地、横浜を感じさせます。
取材後記
今回の取材はカメラ片手に横浜日本大通り駅をスタートに、横浜開港資料館を訪れ、山下公園、横浜中華街、元町、そして心臓破りの急な丘を登り、岩崎博物館、港の見える丘公園、外国人墓地へ。
カメラと2つのレンズ、そしてTHE FLUTEの雑誌の入ったカバンを担ぎ、丘を登る……
しかも靴はヒール(こういう取材にヒールはNGですね。改めて勉強になりました)きつかったです……。もちろん急な丘を登らなくても、バスを利用して山手町には行けるのでご安心を。
THE FLUTE 128号の特集にはこの横浜の街が大きな鍵になっています。
横浜がなかったらもしかしたらフルートは日本になかった……!? 実際にはそうではないかもしれませんが、この横浜を実際に歩いて歴史を辿っていくと、何故か自然にそう感じてしまいました。
私たちがこうして日本で普通にフルートを手にして演奏できているのは、積み重ねてきた歴史のおかげ。雑誌でフルートの歴史に触れたら、実際に開国の地、横浜を訪れてみてはいかが?
アクセス
■岩崎博物館
〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町254
TEL:045-623-2111
URL:http://www.iwasaki.ac.jp/museum/index.html
■横浜開港資料館
〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通3
TEL:045-201-2100
URL:http://www.kaikou.city.yokohama.jp/