フランス音楽の伝統と文化の継承と進化
THE FLUTE133号では立花千春さんが久々の登場。 2枚の最新アルバムについて話してくれた。
133号では立花千春さんが久々の登場。 今回発売する2枚のアルバムについて話してくれた。
フランスものを得意とする彼女が今回選んだのは“隠れた名曲”。高度なテクニックと輝きのある音色が十分に発揮された2枚のアルバムだ。1年間の病気療養を経て復活した彼女がこのアルバムで伝えたいことを本誌では掲載している。ご主人の山田武彦さんと収録した時の驚きのエピソードから、選曲の裏話も聞いている。特に収録されている『おうむがえし』は現代曲。この曲は幼稚園でのコンサートで演奏し、園児たちが驚き、そして楽しそうに聴いていたのが印象的で、今回収録に臨んだそう。 また、使用した楽器は2本のルイ・ロット。今回のために知人から借りた楽器だが、1本は100以上前のもので、ピッチが高く大変だったそう。その他にもご自身の闘病生活やリハビリについて、これからも目標について語ってもらった。
Chiharu Tachibana│ 立花千春
仙台市出身。パリ国立高等音楽院、エコール・ノルマル音楽院、H.ベルリオーズ音楽院を、すべてプルミエプリ(第1位)にて卒業。1994年パリ国際室内楽コンクール第3位、95 年ルーマニア国際フルートコンクール第2位、同年第7回日本フルートコンベンションコンクール第1位、アルル国際室内楽コンクール(フランス)第1位、イタリア“シリンクス”国際フルートコンクール第1位、他、国内外の多数のコンクールで上位入賞。 水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・フェスティヴァルへの参加等、様々な演奏活動を展開している他、各地でのリサイタルを行ない、好評を博している。 CDに「H.ソーゲ~室内楽曲」(Disque Sonpact)、「20世紀のフランス音楽~アンサンブル・トリトン2」(REM)、「CRYSTAL BREATH」(東芝 EMI)、「Density21.5」(CAFUA)、「RAVEL」(CAFUA)では、ハチャトゥリアンのVn協奏曲を吹奏楽団と共演、いずれもその「音色の明るさ」と「ダイナミックな演奏」が大変評価されている。 YMM社より、「Disney Princess」、「Ave Maria」、「Fantastic Duet」、「Fantastic Duet」、「立花千春のフルート教本(CD 演奏付)」など多数出版。 これまで仙台フィルハーモニー、東京フィルハーモニー、京都交響楽団、札幌交響楽団、等と共演。フランス・トロワ市立音楽院講師をへて、現在、洗足学園音楽大学、上野学園大学、日本大学芸術学部、各非常勤講師。
【FLCP-21028】¥2,800 ㈱フロレスタン
[収録曲]H.ビュセール:アンダルシア、J.アンデルセン:バラードとシルフのダンス、P.ゴーベール:ロマンス、G.M.グロヴレズ:ロマンスとスケルツォ、J.アンデルセン:コンサート用小品第2番 Op.61、J.リヴィエ:優しい鳥、R.アーン:ロマンス、H.ビュセール:主題と変奏 Op.68、R.アーン:ノクターン
【FLCP-21029】¥2,800 ㈱フロレスタン
[収録曲]M.ブラヴェ:ソナタ第 2 番ニ短調 「ラ・ヴィブレ」、サン=サーンス:祈り、P.タファネル:「ニヴェルのジャン」幻想曲、P.ゴーベール:組曲、G.モンブラン:ディヴェルティメント、山田武彦:おうむがえし/ジャン・セバスチャン/C.ドビュッシーのフルートソナタ