フルート記事 前代未聞のフルートの祭典!ジャズ、アイリッシュ、プログレッシヴロック フルートカーニバル Vol.1
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2018年11月25日(日) 四谷SOUND CREEK Doppo

前代未聞のフルートの祭典!ジャズ、アイリッシュ、プログレッシヴロック フルートカーニバル Vol.1

EVENT

プログレッシヴロックという分野で活動するフルーティスト鈴木和美さんが、ジャズ、アイリッシュという異なるジャンルのフルーティストを集め今秋イベントを開催。「フルートという楽器の可能性や楽しさを、もっとたくさんの人と共有したい」――そんな一途な思いが、数年越しで実現する。ライブハウスでフルートのサウンドを聴くことも多くなったこの頃、ぜひ会場に足を運んで欲しい。企画者3人のインタビューを掲載!

「フルートという楽器の可能性や楽しさを、もっとたくさんの人と共有したい」――そんな一途な思いが、数年越しで実現する。
プログレッシヴロックという分野で活動するフルーティスト鈴木和美さんが、ジャズ、アイリッシュという異なるジャンルのフルーティスト二人と一緒に開催することになったのが、今回のフルートカーニバルだ。「どんな音楽の中でも、フルートは活躍できる!」という熱い思いを伝えたくて、あえて別々のジャンルで活動しているフルーティストに声をかけ続けた、という鈴木さん。その思いに賛同して一緒にカーニバルを企画することになったのは、ジャズの太田朱美さんとアイリッシュの矢島絵里子さんだ。
ポピュラー音楽の分野で活躍するフルーティストも増え、ライブハウスでフルートのサウンドを聴くことも多くなったこの頃。それでも、ライブハウスに足を運んで生の音を聴く機会を持つ人の数は、まだまだ多くはない。そんな現状を打ち破るべく、3つの違ったジャンルを一度に楽しめる場にぜひ来てほしい―集まってもらった3人のフルーティストは、そう話す。

フルートカーニバル

左から、太田朱美さん、鈴木和美さん、矢島絵里子さん

新しい試みを一緒に楽しむ

――
女性フルーティスト3人のカーニバルですが、“女子のイベント”的な企画なのですか?
鈴木
そうではないんです。もともと私が何年もずっといろんなジャンルの人に声をかけて実現しようとしていて、それに応えてくれたのがこの2人だったんですよ。女性3人になったのはたまたまです。
――
太田さんはジャズ、矢島さんはアイリッシュと、本当にジャンルレスな音楽がそろいましたね。
鈴木
フルートという楽器が大好きで精力的に活動していて、新しい試みを一緒に楽しんでくれそうな2人に声をかけたら、こうなりました。これだけ別々のジャンルのフルートが一度に聴ける機会というのは、そうないと思います。
――
ジャズやロックは聴いたことがある人が多いと思いますが、アイリッシュはどんな音楽なのでしょう?
矢島
アイルランドの伝統音楽で、もともとは楽譜が存在せず耳で聴いて人から人へ受け継がれています。歌の曲や、ポルカとかジグといった踊りのための音楽が沢山あります。
――
使う楽器も普通のフルートとはちょっと違いますね。
矢島
主流のアイリッシュフルートは木製のD管で、皆さまがフルートと聞いて思い浮かべる楽器とは、キィの数や運指が異なります。音域の高い、縦笛のティンホイッスルも使います。カーニバルには「Stress Free」というハープとのデュオで出演するのですが、曲のジャンルも本当にいろいろです。

世界を広げるきっかけに

鈴木
私は音大を出るまで、フルートを演奏する場ってクラシックと吹奏楽くらいしかないと思ってたんですよ。それが、ジャズフルートで活躍する太田さんとか、ほかにもいろいろなジャンルの人たちがいることを知って、自分の活動にもつながりました。だから、今の若い人や学生さんにも、私たちの音楽を聴いて世界を広げるきっかけにしてもらえたらいいなと思うんです。
太田
私も大学でジャズ研に入るまで、フルートでジャズがこんなに吹けると思いませんでした。ポピュラー音楽のフルートは、サックス奏者が持ち替えでやっているくらいだと思っていて……。ジャズフルートに出会ってなかったら、もしかしてサックスをやっていたかもしれません(笑)。
――
クラシックや吹奏楽とはまた違う音楽に出会うという意味では、ライブで生の演奏に触れることも大きいですよね。
矢島
ライブがCDと違うのは、加工や処理がされていないことだと思います。演奏する人の姿や表情が見えて、しゃべる言葉や息遣いまで聞こえたり、同じ演奏は二度とないわけですし。
鈴木
演奏する人と聴く人が同じ空間で音楽を共有するということが、ライブの一番の良さですよね。
太田
時にはハプニングの瞬間に立ち会えるのも、貴重な体験ですよ。ライブは生ものだから、本当にいろいろなことが起こる(!)
矢島
そういうときのプロの立ち居振る舞いを見るのもまた、いろんな意味で勉強になりますね。
――
今回はフルートカーニバル“Vol.1”ということですが、第2弾もあるのでしょうか?
鈴木
もっともっと、いろんなフルーティストを巻き込んでいきたいんです。もし自分もやりたいという方がいたら、ぜひご連絡を!さらにフルーティストの輪を広げていきたいと思っています。
フルートカーニバル

LIVE information

~前代未聞のフルートの祭典!~フルートカーニバル Vol.1
[日時]11月25日(日) 12:30開演
[場所]四谷SOUND CREEK Doppo
[出演]朱桃水(ジャズ)、Stress Free(アイリッシュ)、キクラテメンシス(プログレッシヴロック)

[料金]¥3,500、学生¥2,000(共に+1 drink order)
Dinner Set(Mini Dinner・1Drink付/MC・SC込)¥10,500 当日券は各料金¥500UP
[予約・問合せ]flutecarnival@gmail.com

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