多久潤一郎のフルートデュオ ア・ラ・カルト
いろんなジャンルや難易度の曲に気軽に二人で挑戦できるのは大きな魅力です。
この度アルソ出版から発売する曲集は、ソラシの3音だけで演奏できる曲から、超絶技巧満載の超上級者の曲まで揃えました。
しかも編曲するのは、作編曲、ハイパフォーマンスな演奏で活躍する多久潤一朗さん。多久さんの素敵なアレンジのフルートデュエットをどうぞお楽しみください!
フルートオンラインでは楽譜に掲載している特殊奏法を動画で解説! ぜひ曲集と一緒にお楽しみください。
ピアノではおなじみの『ねこふんじゃった』。ピアノで弾いたことはあっても、フルートで吹いたことのある人は少ないのでは? この曲集の『ねこふんじゃった』は、わざと不協和音で鳴らし、少しまぬけ!? な感じに仕上がっています。人前で吹いたらウケること間違いなし!
しかし、『ねこふんじゃった』の2パートには、レとファ、ドとミ♭の和音が出てきます。「フルートで和音なんて吹けるわけない!」なんて思っている方、ぜひこの動画をご覧ください!
また、『茶摘み』に出てくるド♯とミの重音も動画で解説しています。
演奏のポイント
2ndにトリルキィを使用した簡単な重音奏法が出てきます。重音とは一度に複数の音を出すことです。重音は現代奏法だと思って難しいと考える人も多いかもしれませんが、この重音は比較的簡単です。
20小節目は半音で書きました。しっぽを踏まれたネコの気持ちで吹いてください。
重音の指使い
美空ひばりの代表曲『真っ赤な太陽』。原曲とはテンポを早めて、少しジャジーな感じで仕上げています。
32小節目からの「cha」は無声音で「チャ」と鳴らしながら、指定の音を鳴らします。ノッて吹ければ楽しめます♪
ジブリ映画「もののけ姫」でお馴染みのこの曲。
曲集ではなんと頭部管だけで演奏できちゃいます!(1stパートのみ)
頭部管でメロディを吹く方法はこちらの動画から!
演奏のポイント
この曲はカラオケの収録はありませんが、なかなかおもしろい練習だと思います。頭部管だけなので慣れないとピッチが定まりにくいと思いますが、逆に曲の雰囲気が出せるでしょう。頭部管での音程の取り方の手順は写真と動画を参考にしてください。
『茶摘み』の85小節目に出てくる音程を上下に揺らす方法。これはピッチを調整する時のように顎を上げ下げすればOK!
頭部管が唇と浮かないように気をつけるのがポイントです。