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THE FLUTE 134号 Special Contents-1

はじめよう! ピッコロ



8世紀から演奏されはじめたというピッコロ。16世紀の作曲家、ヴィヴァルディの作品に『ピッコロ協奏曲』があるが、当時の楽器は現代のピッコロのようなものではなく、ソプラノリコーダーに近いものであった。それから時を経て、17世紀、ベートーヴェンが『交響曲第5番「運命」』の第4楽章で初めてオーケストラにピッコロを取り入れる。
フルートに比べると歴史が浅いピッコロだが、今ではオーケストラや吹奏楽、アンサンブルでは欠かせない楽器になっている。
ピッコロの音色は、ある時は打楽器のように効果音的に使われ、またある時はメロディを綺麗に歌うなど変幻自在な顔を見せる。しかし楽器が小さいため、音のコントロールが難しいのも特徴で、苦労して演奏している人も多いだろう。
そこで今号はピッコロの構造から、有名奏者から聞くピッコロの魅力などに焦点を当てご紹介しよう。

 

ピッコロのメーカーは国内外に数多くあり、特徴もそれぞれ。
そのため「どうやって楽器を選んだらいいのかわからない!」と悩む人も多いのでは?東京・新大久保にある管楽器専門店 ダクでは数多くの種類のピッコロをそろえている。
売筋モデルから、購入ステップを聞いた。

 

 

フルートと同じようで、まったく違うピッコロ。実は知らないこともたく
さんあるのではないでしょうか? 「なぜピッコロは木なの?」、「最低音がDまでしか出ないのはなんで?」など、考えてみると気になることがたくさん!
そんな気になる質問を、ピッコロ職人のFMCフルートマスターズの野島さんにお聞きしました。

Q. ピッコロが木の理由は?
Q. ピッコロではなぜCまで出ないの?
Q. ピッコロとフルートのテーパーが違うのはなぜ?
Q. キィ、台座の材質が金属なのはなぜ?
Q. リッププレートがついていないものが多いのはなぜ?
Q. ピッコロのキィが重なっているのはなぜ?

 

 

ともにヨーロッパに留学し、フルートで研鑽を積んだ後、パリ地方音楽院ピッコロ科に入学。
東京芸術大学の先輩、後輩にあたる二人が、偶然にもパリ地方音楽院のそれぞれの合格発表後にエレベーターの中で再会。その後同じピッコロ科で学んだ。
専門に学んだ二人が語るピッコロの魅力とみなさんへのアドバイスとは?

▼動画で取材の様子とお二方の演奏が見られます。

増本竜士│神戸市生まれ。東京芸大卒業後、渡欧。 欧州交換留学制度によるパリ国立高等音楽院在籍を経て、ジュネーブ音楽院ソリスト課程、ストラスブール音楽院(現代音楽分野)パリ地方音楽院(ピッコロ専攻)修了。第16回日本フルートコンベンションコンクール ピッコロ部門第1位。現代音楽演奏コンクール 競楽VIII第1位 聴衆賞。第8回日本フルートコンクール びわ湖第3位 オーディエンス賞。これまでに遠藤和美、山腰直弘、金昌国、浅生典子、中川昌己、ジャック・ズーン、ジェーン・エリオット・マイラー、ソフィー・シェリエ、マリオ・カローリ、ナタリー ロザ、の各氏に師事。現在、関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席奏者。在京などのオーケストラへの賛助出演や現代音楽協会主催公演などに定期的に出演している。

梶川真歩│愛知県出身。東京藝術大学、パリ・エコールノルマル音楽院、パリ地方音楽院でのフルート科、同音楽院ピッコロ科を卒業。第3回コンクール・ジュヌフルーティスト (フランス) フルート部門第1位、翌年同コンクールピッコロ部門第2位受賞など多数のコンクールで入賞。2008年より小澤征爾音楽塾、2009年よりサイトウキネンフェスティバルに参加。これまでにフルートを山口典久、大海隆宏、金昌国、神田寛明、浅生典子、竹澤栄祐、工藤重典、ヴァンソン・リュカ、ナタリー・ロザ諸氏に師事。ピッコロをナタリー・ロザ女史に師事。

 

 

プロの奏者がどんなピッコロを使っているのか、どんな練習をしていたのか……
ピッコロ吹きならば気になるところ。
そこで、ここではピッコロをよく演奏する国内の奏者にアンケートを実施。ピッコロの魅力も再認識できる結果となった。

秋山君彦│阿部麻耶|岡本 謙|小池郁江|郡 律子|さかはし矢波|菅原 潤|寉岡茂樹|新村理々愛|丸田悠太|山腰まり|山村有佳里|横山由布子








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