File:01 | 初の海外で身ぐるみ剥がされる リンクスのフルートしくじり学
Flute Ensemble LYNXによる手描きマンガ連載。FLUTEオンラインで配信しています。第1回は初の海外公演で起こった悪夢のような失敗談をご紹介します。
しくじり学1回目は、私(郡)がチェコで起こした、悪夢のような失敗談をご紹介します。
CDを出してプロとして活動を始めたばかりの2000年、私達はヤングプラハ国際音楽祭に招かれました。
初の海外演奏で緊張しましたが、本番を重ねて徐々に慣れてきた私。そこに落とし穴は待っていたのです!
イラスト:松崎麻衣子
RITSUKO's COMENT
あまりの出来事に私はただ狼狽するばかり。警察へ通報するも、タクシーの色や運転手の特徴すら覚えていないほどでした。 腑抜けとなった私と対照的に、他の三人は様々な関係者に相談しながら、本番に穴を開けないないように迅速かつ冷静に対応してくれました。
どうにかコンサートを終えたけれど、本番の出来は正直あまり覚えていません。みんなに助けてもらわなければ、プロとして終わっていました。
翌日はせっかくカメラマンが日本から来て街並みと一緒に撮影してくれたですが、どのショットでも青い顔で引きつる私。結局使える写真はほとんどありませんんでした。
現地大使館に届け出をした際には『600万…これまでで最高の被害額ですね』と驚かれ、あらためて事の重大さを認識。
救いようのない失敗でしたが、年月が経ってコンサートでの雑談ネタにできるようになりました。
自らの不注意でたくさんの方に迷惑をかけ、本当に申し訳なかった思いと同時に、助けてくれる仲間がいるありがたさを痛感したのでした。
一、 楽器は肌身離さず持ち歩き、海外ではタクシーのトランクに入れるな!
一、 万が一に備えて、楽器に保険をかけておく
一、 困ったときに助けてくれた仲間やスタッフの方への感謝を忘れない
当たり前?いやいや、初心を忘れた頃に思い出してください(笑)
・過去の連載は、wind-i onlineにてお読みいただけます。(全6回)
次回更新7月:「リーダー佐藤のレアな重大ミス」
※隔月、奇数月の1日頃に更新いたします! お楽しみに!
LYNX