File:38 | 本番と睡眠 リンクスのフルートしくじり学
コンサートや試験の前日、早く寝ようと思えば思うほど眠れなくなる……。
今回はそんなしくじりや対処の仕方についてです。
MAMI'S COMMENT
なかなか寝つけないのは、交感神経が優位のとき。心身が戦闘モードになっているので「いかにしてこの状況と戦うべきか」という思考になりがちで、考えるほどに眠りはますます遠ざかっていきます。
薬の力を借りて自律神経バランスを整えるのも良いですし、自分で対処できるとしたら、「副交感神経優位になることをする」でしょうか。
方法は人それぞれだと思いますが、私の場合〈焦りや緊張で体が硬くなっている部分(首、背中、腰、足首など)に気づく〉→〈その周りをほぐすようにゆっくりと呼吸を繰り返す〉→〈呼吸に意識を向けることで、あれこれ忙しく考えてしまう思考を静かにさせる〉ということが上手くいくと、焦りや緊張が薄れてそのうち眠れるようです。
それが上手くいかないときは、「脳がまだ眠る状態にないんだな」と諦めて、一度起きてストレッチをしたり、本を読んでみたりすることもあります。
旅先では、部屋の雰囲気や寝具の固さなどが原因で、普段どおりに眠れないこともよくありますが、それはそれで受け入れる、というメンタルも大事ですよね。
もし演奏当日に寝不足でも、リハ、食事、メイクに着替えとあれこれしていると、本番が始まるころには寝不足のことは頭から消えている場合も多いものです。
逆に午前中の本番の場合、しっかり眠りすぎて「まだ頭と体が起きていなかったー」なんてこともありますし、演奏も睡眠も、完璧を求めすぎない思考も大切かもしれませんね!
一、焦ると呼吸が浅くなり、体が緊張します。長ーくゆっくりと呼吸してみましょう。
一、眠くないのに布団に入るのは、逆に危険かも!?
一、完璧なコンディションでなくても、本番で吹き通せた自分をちゃんと褒めてあげましょう!
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次回更新は2024年9月
「本番前の気持ちの整え方」をお送りします
※隔月、奇数月の1日頃に更新いたします! お楽しみに!