File:39 | 本番前の気持ちの整え方 リンクスのフルートしくじり学
この夏は手に汗を握りながらオリンピック観戦をしていた方も多いのでは。
ここ一番のときに最高のパフォーマンスができる人、できない人……なんだか演奏にも通じるものがありますよね。
TOMOKO'S COMMENT
アスリートや演奏家にとって、ここ一番の本番に最も良いコンディションを持っていくことはとてもシンプルかつ、難しい問題です。
事前のしっかりとしたトレーニングや密度の濃い練習は当たり前。どれだけ練習での出来が良くても、メンタル的にもフィジカル的にも、本番に一番良いコンディションを持っていくことができた人が結果を出すのでしょう。
少し大袈裟になってしまいましたが、私たちの本番前も似た様な感覚があります。
特に難しいプログラムやプレッシャーのかかる本番前は、いろいろと気を使います。大切なのは本番で一番の集中力を出すことなので、リハーサルで全力を出し過ぎない、直前に練習しすぎないこと。そして本番前に対面での挨拶などは控えてもらうこと。(愛想笑いや気を使って話すことは、皆さんが思っている以上にエネルギーを使うんです!)
また、リハーサルから本番までの間にリラックスは必要ですが、緩みすぎないこと。リラックスし過ぎた状態から立て直すことにもエネルギーを消耗するので、本番での集中力にも影響が出ます。
要は本番で一番の集中力を出すために、いろいろなエネルギー、メンタル、体力、考える力、感じる力などの余力をとっておくことなのかなと。
集中力は気分や気合いでいつでも出せるものかのように言われがちですが、実際はエネルギーが自分の中に残っていないと出せないのではないかと感じています。
しっかり準備をしたうえで、本番前の自分の余力を上手くコントロールして、集中力を味方につけ、最高のパフォーマンスを発揮できると良いですね!
一、リハーサルなどで全力を出しきらず、上手く自分の余力をコントロールしよう
一、リハーサル後から本番までの間は緩み過ぎず、ほどよくリラックス
一、本番前のご挨拶などはできるだけ手短にお願いする(できれば本番後にしていただく)
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