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ファンタジー・フルート 第6回東日本大震災チャリティーコンサートより
Interview 相澤政宏&エマニュエル・ヌヴー
2017年12月、フルートアンサンブル「ファンタジー・フルート」のコンサートにゲスト出演された、東京交響楽団首席フルート奏者・相澤政宏さんと、同楽団首席クラリネット奏者のエマニュエル・ヌヴーさん。
2017年12月23日に行なわれた、フルートアンサンブル「ファンタジー・フルート」のコンサート。ゲスト出演された、東京交響楽団首席フルート奏者・相澤政宏さんと、同楽団首席クラリネット奏者のエマニュエル・ヌヴーさんのインタビューをお送りする。
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- 本日は東日本大震災のチャリティーコンサートでしたが、相澤さんはコンサートの中でもそれについて語っていらっしゃいました。あらためて、その思いをお聞かせください。
- 相澤
- 自分が宮城県出身ということもあり、まだまだ復興していない場所もたくさんある被災地のことは、いつも頭にあります。ですが、普段から忙しく仕事をしていると、そういうことに思いを馳せる機会がどうしても少なくなってしまう。チャリティーコンサートは、あらためてそこに気持ちを向ける大事なきっかけになっています。
- ――
- ファンタジー・フルートメンバーの方々と一緒に活動したり、指導するようになったきっかけは、どんなことだったのでしょうか?
- 相澤
- 指導というわけではないんです。演奏会のたびにアドバイスをしたりする感じで。チャリティーコンサートをきっかけに結成された皆さんですから、やはり一緒に演奏することに意義を感じています。
- ――
- 今回のコンサートでは、フルートオーケストラをバックにヌヴーさんのソロでモーツァルトのクラリネットコンチェルトを演奏されました。普通のオーケストラと一緒に演奏するのとはだいぶ勝手が違うと思いますが、いかがでしたか?
- ヌヴー
- まず、ピッチを合わせるのが難しかったです。
- 相澤
- 伴奏にあたる部分が低音域で、pで演奏しないといけないので、ピッチが下がりやすく、そこに合わせてうまく明るい音で演奏するのが難しいんですよね。いいところは、どんなところ?
- ヌヴー
- バスフルートやコントラバスフルートなど低音部が入ることで弦楽器のような音色が生まれて、しかもそこに風のような響きもプラスされて……素敵な味わいの演奏になっていたと思います。
- 相澤
- 普通のフルートだけのアンサンブルとは違う雰囲気だよね。特にフルート以外の楽器の奏者にとっては、新鮮なんだと思いますよ。
- ヌヴー
- コントラバスフルートは、今回初めて見ました。あんな大きいフルートがあるなんて……“4”の字みたいで、びっくりしました!
- ――
- たしかに、コントラバスフルートまでいくと、普通のオーケストラのレパートリーで使われることはまずないですからね。
コンサートの合間のおしゃべりでも、ヌヴーさんが日本に来たばかりの頃のエピソードを相澤さんが披露し、会場が微笑ましい雰囲気に包まれるなど、演奏以外でのコンビネーションも抜群のお二人。インタビュー中も、終始和やかなムードで楽しくお話させていただきました。ありがとうございました!
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ほかの楽器の奏者にとっては「こんな楽器があったんだ!」と、少々驚きでもある“巨大なフルート”特殊管。フルーティストの間では、だんだんと演奏する人の数も増え、アルトフルートやバスフルートでは自分の楽器を持つ人も急増中です。 フルートより大きくて、フルートなのに(?)低音が出る、そしてその低音が魅力的……!そんな“低音フルート”の楽しさを特集したTHE FLUTE163号も、お楽しみに!